子どもの脳は、3歳までに大人の80%程度まで成長します。この時期の脳は、スポンジのように何でも簡単に吸収していきます。だからこそ3歳までの環境はとても大事です。無意識の領域にインプットされていく情報や経験が、お子様の人格の基礎を形成し、将来を大きく左右することになるからです。そこで今回は、自宅で簡単に始められて、大変効果のある取り組みを、ご紹介させていただきます。
お勧めするのは、CD のかけ流しです。食事中や車に乗る時、お子様が自宅で遊んでいる時に、バックミュージックとして、CD をかけ流すだけで構いません。日本語や英語など多言語の歌やお話、足し算や掛け算の歌、理科や社会の内容を歌にしたCD など、たくさんの教育的CD が日本でもカナダでも市販されていますので、お子様に身に付けてほしい内容のものを選び、何度も繰り返し聞かせてください。
ポイントは、子どもに聞いていることを意識させないこと。『ちゃんと聞きなさい!』などの声掛けは絶対にダメです。
右脳は、無意識のうちに入ってくる目や耳からの情報を、どんどんインプットしていく能力を持っています。そこに意識的な左脳が働き始めると、このせっかくの能力が発揮されなくなり、また聞くことにストレスを感じるようになります。覚えているかの確認も厳禁です。子どもはいつの間にか覚えて、自然に口にするようになり、吸収力の素晴らしさを実感できるはずです。
私も息子が小さい頃、車の中だけは英語の環境と決め、常に英語の歌やお話をかけていました。すると自分の好きな場面のフレーズなどを、あっという間に覚え、CD に合わせて歌ったり話したりするようになり、最後はすべて暗唱してしまいました。日本の七田っ子の中には、この方法で数か国語を習得した生徒さんも多数います。
子どもの可能性を開花させるためには、幼い頃に脳にたっぷりの良質な刺激を与えてあげることが大事なのです。