赤ちゃんの1日は大人の10年分!
人間以外の哺乳類は、生まれてすぐに立ち上がり、親に似た行動を取り始めます。
もし、人間が他の哺乳類のように生まれてすぐに立ち上がり、大人と同じ行動ができるようになるまで母親の胎内にいたとしたら、人間も他の動物と同じレベルの成長しか見せない と言われています。
人間が人間として知性豊かに育つためには、生まれてからの数年が重要なのです。
新生児の脳は300 ~ 400 gですが、3 歳では約1,250 gにもなり、大人の80%まで成長しています。
また新生児の1 日分の成長は、大人の10 年分に相当すると言われています。
誕生直後の刺激により、脳の中でバラバラに存在していた脳細胞は、隣、そのまた隣と、橋を作って結合していきます。この橋づくりは6歳頃まで活発に行われ、結合し ている脳細胞の数により将来の能力の差が生まれてきます。
6歳までの大事な時期を逃すと、頭の中にある残りの脳細胞を使えなくなってしまう
のです。
有名な狼少女は、推定8 歳頃に発見されるまで狼に育てられました。彼女は発見されてから数年かかっても数個の単語しか理解できるようになりませんでした。
人間として生まれ、他の子どもと同じ脳細胞を持っているはずですが、誕生直後の大事な時期に良質な刺激を受けなかったために、それらを使えなくなってしまった代表的な例だと言えます。 |
教室では、脳の発達段階に合わせてカリキュラムを組み、指導していますが、ご家庭でも取り入れていただける内容もたくさんあります。
3歳頃までは五感の刺激が大事
本の読み聞かせや、生活の中で五感を刺激するような語りかけをしてあげてください。
例えば散歩に行った時は『きれいなお花ね』と花を見せ、香りをかがせる。
『鳥の声が聞こえるね』と周りの音に耳を傾かせる。それだけでも、脳はどんどん成長していきます。