褒め上手は、子育て上手
親がイライラしながら子育てをすると、親も子もストレスばかりを感 じ、子育てが苦痛になります。しかし少し見方を変え、その子の本来持っ ている個性や能力を育てることができるようになると、子どもは劇的に変 わります。
子どもの長所をたくさん見つけ、努力や成長、良くできたこと を褒めて育てると、子どもは見事な成長を見せてくれ、さらには子どもと 親との関係がどんどんスムーズになっていくのです。
あるアンケートで、 『あなたのお子さんは何点ですか?』という質問を 子育て中の母親にしてみたところ、日本人は 70 ~ 90 点という答えが最 も多かったのに対し、欧米諸国の答えは 120 ~ 200 点、満点の 100 点 よりも高い点数でした。また、 『自分は優秀な母親か?』という問いに、 欧米では 60%が『そう思う』と答えたのに対し、日本ではたったの5% でした。
この結果からわかることは、
日本人は何事においても『マイナス評価』 になりがちだ |
ということです。
自分で勝手に高い基準を作り、それに達し ていないから不十分だと判断するのです。これは子育てにも当てはまり、 親が勝手に決めた高い基準と比べて、子どもを評価してしまうのです。
こ れでは、子どもの努力や頑張りを認めてあげることができず、子どもも自 分が認められないと感じて、やる気や自信を失っていきます。
しかし、
子どもにとっては何事も『ゼロ』から始まります。たとえ進歩が『1』だっ たとしても、それは確実に前進
なのです。
この『1』を見逃さず、認めて 褒めてあげられる母親が子育て上手なのです。
頑張りを認めてもらった子 どもは、次は『5』、その次は『10』と確実に前進を続けていくように なります。
しかし、実際の子育てでは褒めてばかりではいられないのも事実です。
子どものことで腹が立った時は、その場からいったん離れて自身の心を落 ち着けましょう。
そして子どもが落ち着いたら、泣き止めたこと、我慢で きたことを褒めて、しっかり抱きしめてあげましょう。
そうすれば子ども は次から、早く泣き止んで抱っこしてもらいたい と思うからです。