【新】TOEICって何?- 時制(tense) について-その2

さて今回も前回に引き続き、時制(tense) について勉強しましょう。時制とは文章全体がいつの話をしているのかを決める大事な文法項目です。まずは簡単に前回のおさらいです。
まずは意識改革!
 日本語は驚くほど時制に無頓着な言語です。日本語は動詞の形で時制を区別するのではなく、時間に関係する副詞を使って時制を表すことが多いんですね。「明日」、「毎日」などを使えば気軽に時制を変えることができるので、日本人はどうしても動詞の形を変えて時制に変化をつける英語に戸惑いを感じてしまうんですね。
未来時制
 今回は未来時制についてお話ししましょう。
 未来を表すものと言えば、助動詞のwill とbe going to です。後ろには動詞の原形を持ってきましょう。さて、気になるところはこの2つの違いです。でも、その前に「細かいことはそこまで気にしないように!」。違いは知っておいてほしいですが、「あれ、この時はどっちだ?」なんて話す時に迷って考え込んでしまうようなことはないようにしましょう。基本的には、未来の予想をする時はどちらにも大きな違いはありません。
Justin will be a great politician.
Justin is going to be a great politician.
(ジャスティンはいい政治家になるでしょう。)
 では違いは?
will とbe going to の違い
 大事な違いがいくつかあります。
①意思
I will never make the same mistake again.
(二度と同じ過ちは繰り返さない。)
 こんなセリフを言う時、ネイティブの人は絶対にbe going to は使いません。それはwill に「意思」を表す意味があるからです。あともう1つ「大事」な意思を訪ねる場面は何ですか?
それは相手の結婚の意思を尋ねるプロポーズの時ですね。
Are you going to marry me?
こんな言い方を聞いたことがある人はいないでしょう。プロポーズの決め台詞といえば
Will you marry me?
 相手の結婚の意思を尋ねているので、will を必ず使っているんです。人生の大事な局面でこんな間違いをしないように注意しましょうね。
②瞬間の意思
 これは①にとても似ていますが、以下のシチュエーションを考えてみてください。
 友達の家にいる時、誰かがドアをノックしました。友達は忙しそうです。
I will get it.(私が出るよ。)
 このwill は、その瞬間に起こる「意思」です。そういう場合は必ずwillを使います。ドアだけでなく、電話な
どにも使えます。「get」という単語はかなり広い意味で使える単語ですから、色々な場面で使えます。例えば、
高いところにある物がとれない!という人に
I will get it.(私が取りますよ。)
③計画
 be going to で覚えておきたい意味合いは「計画」です。
Aki: What are you doing tonight?
John: I am having dinner with Nick.
Aki: I’ll come with you. (意思
John: Cool. Oh hey Jack, we are going to have dinner with Nick.
You want to join us?(計画
 Aki とJohn でNick と夕飯を食べるという計画ができました。ですから、Jack にそれを伝える時はwill は使わずにbe going to を使います
 気にしないでというのは簡単かもしれませんが、でもまずは声に出してwillbe going to を使ってみてください。違いを知ることは、その場で間違いをしなくなるというわけではなく、あとで間違いに気が付き次に活かすことができるためです。willbe going to の違いまでTOEIC で聞かれることはないので今回は少し主旨とずれてしまいましたが、大事なことなので覚えておいてくださいね。

Able English Studies TOEIC 専門校
校長: Aki Yoshida
Simon Fraser University 卒業。SFU で講師として日本語を教え、オンライン教材の開発にも携わる。TOEIC 990点。
Able English Studies


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