第42回『本当に言いたいことを我慢している人』への処方箋
あなたが本当に言いたいこと、大切な人にどれくらい伝わっていると思いますか? 反対に、大切な人の気持ち、あなたの心にどれくらい響いていると思いますか? 『あの時、〇〇さんに本当の気持ちを伝えられていたら今頃どうなっていただろう』と、何年も引きずった経験はありませんか?
大切な人ほど、本当に言いたいことを我慢してしまう。本当のことを言えば、相手からも本当の気持ちを聞かされるかもしれないと思うと怖くなる。傷つきたくないから、傷つけたくもないから、あえて本音を知られないように遠回しに気持ちを伝えようとする。何度もそんなふうに気持ちを伝えて、心ではなぜ私の気持ちをわかってくれないのかと、自分勝手に傷ついている。
あなたが自分の本音でぶつかれない理由は何でしょうか? 『 本音を言うのは大人気ない』、『本音を言ったら関係が壊れる』、『周りの空気を壊すことになる』、『嫌われるのが怖い』と思ってはいませんか? もしそうだとしたら、あなたは少し勘違いしているかもしれません。
■『本音』=『感じた通り直球に気持ちを伝える』ではない
本音を我慢している人の特徴は、コミュニケーションの取り方が少し偏った家庭環境で育った傾向があるようです。例えば、厳しくストレートに批判されていた、 家族の会話は社会や知識などが中心、親は感情を見せなかった・見せすぎた、親に乱暴な言葉で話しても怒られなかったなど。これらの家庭環境で学んだ言葉づかいをそのまま大人になっても社会で使っていたら、おそらく、あなたは人間関係で何度も失敗し、臆病になっていたり、我慢していたでしょう。男女の場合は特に、考えや感じ方が違うので、遠回しに伝えようとすれば関係はもはや絶望的。心のすれ違いがすぐ訪れることは簡単に想像することができます。
本音を言わないようにしていると、いずれ自分を失ってしまいます。 また、言いたいことを我慢すると、 怒りのような強い感情を感じ、それが本音だと感じやすくなります。もし相手にちゃんとあなたのことを理解して欲しいという気持ちがあるのなら、『 素直な心の気持ち』を表現することを心がけてみてください。『 素直な心』、それがあなたは『本音』なのです。あなたはそれをちゃんと伝えてもいいですし、周りの人もあなたが本当に何を考えているのか知りたいと思っている人がいるはずです。素直な気持ちは、相手も怒りや悲しみよりもずっと受け取りやすくなります。素直な心で表現すると、何よりホッとして安心します。『直球というよりは、素直』と頭を切り替えて、日記などをつけ始め、まずは素直な心で自分自身と向き合う練習から始めてみてください。
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