もんちっちママの カナダ子育て奮闘記
「チッ」と舌打ちされたの巻

 読者の皆様、初めまして。カナダで2 度出産を経験し、現在は4歳と2歳の子供を育てる毎日です。そんな中、日本に住む日本人の友達や、カナダに住む日本人ではない友達に「日本とカナダ、どっちが子育てしやすい?」という質問をよく受けます。正直に言えば、日本には数年に1回、1ヵ月ほど里帰りをする程度なので、子育てのしやすさを比べることは難しいのですが、子供を持ってからの帰省で初めて経験することが様々あります。
 私は神奈川の出身で、帰省中は主に公共の交通機関を利用します。迷惑にならないよう、混雑する時間帯は避けて行動するよう心掛けていますが、子供2 人のためベビーカーを車内でも使用せざるを得ない時があります。
 カナダでもそういった状況の時がありますが、運転手さんや周りの乗客の方が進んでベビーカーを持ち上げ、スペースを確保し、時には私が座るための席まで譲ってくださいます。それに慣れて、それが当たり前とは思っていないのですが、日本ではまず周りの方が進んで声をかけて補助してくれた経験はありません。運転手さんが運転席から降りてベビーカーを運んでくださったこともありません。とてもショックだったのは、下車される方の近くに私のベビーカーがあったため、「お邪魔になってしまい、すみません」と声をかけると、「チッ!」と顔を見られながら舌打ちをされたことです。
前回の帰省時に2 度ほど経験しました。
 日本のママ友から噂には聞いていましたが、本当にこんなことをする人がいるんだ!と驚きもありました。子供優先、女性優先が絶対とは思わないですし、譲り合いや助け合いが大切だと思うのですが、日本とカナダではこんなに違ってくるのか!というのを目の当たりにした体験でした。
 「日本人は親切で優しい」とカナダに住む日本人以外の友人に言われますが、日本の親切は少し変わってきてしまったんではないかな?と思います。何より、カナダでは若い学生さんくらいの方々が積極的に声をかけて助けようとしてくれることが素晴らしいなと思います。恥ずかしい、話すのが苦手という性格もあるのかもしれませんが、日本においても若い世代の人達が周りで助けが必要な方に声をかけられるようになってもらえたらいいなぁと母親目線で切に願うのでありました。

もんちっちママ:縁あってカナダに2010 年より在住、現在は2 人の子供を育てながら、カナダと日本の子育て事情の違いに奮闘し、喜怒哀楽の日々。どうにか若くいたいと年齢とも格闘の毎日。

 


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