「マンモスが駆け回っていたと言われても、ちっとも不思議じゃない」とのガイドさんの言葉がすっと頭の中に入ってくる風景が眼下に広がっていました。屹立する岩山に守られた谷間から低木の黄葉と苔がカーペット状に広がり、手前には針葉樹と高山広葉樹の低木がユニゾンのように重なり合う姿を目前にして、収めきれない自然の大きさにただただカメラを横に置いて茫然と立ち尽くしていました。ここはユーコン準州ドーソン・シティの東側から北極海につながるデンプスター・ハイウェイ上のトゥームストン準州立公園。
デンプスター・ハイウェイは全長736km。途中、北極圏を通過し、ノースウェスト準州のイヌビックまで伸びています。イヌビックからは稀代の冒険家・植村直己氏も訪れた北極海沿いのタクトヤクタックまで行くことが可能。
9 月現在、新型ウイルスによる入境規制で叶いませんが、いつかイヌビックからドーソン・シティまで走り抜けたいと思わずにはいられませんでした。
ベースシティであるドーソン・シティはアラスカとの国境近くにあるゴールドラッシュで栄えた町。現在人口1,300 名のこの町にある、私が通い詰めたカフェではマンモスの骨が飾られていました。時が止まり舞台セットさながらの町では、通りごとに味のある風景に出会います。パークス・カナダが提供する一般向けツアーでは19 世紀の衣装を着たガイドが町を案内してくれ、雰囲気は満点。
それだけではなく、ドーソン・シティはオーロラが頻繁に出現するエリアであるオーロラベルトの下に位置しています。
ドーソン・シティの隠れた懐の大きさを前にして、体験したらユーコン観光局のスローガンが頭の中をこだまするはず。”Larger Than Life”
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