先日、バンクーバーダウンタウンのペントハウスで開かれた「パーティー」が摘発され、その主催者が逮捕され、全員にトータル$17,000の罰金が科せられた、と言うニュースがありました。
今回はCOVID-19違反で今まで切られてきた罰金額の大半がまだ違反者から支払われていない、という報道がなされました。1月末までに課せられた罰金の合計はICBCによれば、何と“$352,000”を超え、そのうち今までに支払われたのはわずか“$42,000“のみとのことです。切られた違反チケットの約半数は今現在、『Dispute』(異議申し立て)中で、未払いのままになっているそうです。NEWS1130
一方、バンクーバー市関係者からはCOVID-19違反を繰り返す違反者にはさらなる追徴金を課すべきだとの声も上がっています。
なお、報道によれば、『Dispute』された違反チケットの24%が「有罪」(=罰金を支払う)になっているようで、Disputeした違反者が審判当日に出廷していないもようだとのことです。
【Disputeの仕組み】
・違反者は違反に対して「異議」のある場合、チケット発行から30日以内に『Dispute』する「権利」が認められています。
・異議を申し立てると裁判所は違反者へ法廷への出廷日を知らせてきます。
通常3カ月くらい先になりますが、今回のCOVID-19違反に関してはどのくらいになるのかわかりません。
・指定された日に裁判所で裁判官は違反者と違反チケットを発行した警察官の双方から話を聞き、「有罪」か「無罪」か、今回のCOVID-19違反の場合は「罰金」かそうでないかの審判をすることになります。
・双方が出廷すれば裁判は成立し、違反者は自分の「無実」を主張することになります。それが認められば「無罪」=罰金支払いなし になります。
・またもし、チケットを切った警察官が出て来なければ「無罪」=罰金なし、になります。
※スピード違反等の罰金はDisputeして警察官が出廷しないケースが多く、その場合違反者は「無罪放免」(=罰金支払い不要で罰則もつかない)になります。