今回は「副詞」について話します。副詞は、修飾語で色々な単語の説明をもっと詳しくするのに使われます。また見かけは、quickly(速く)のように、-ly の形のものが多いです。
RULE: 副詞は、動詞、副詞、形容詞を修飾します。例えば、
1. Mieko talks quickly.(美枝子は、速くしゃべる):動詞のtalk を修飾
2. Mieko talks very quickly.(美枝子は、とても速くしゃべる):副詞のquickly を修飾
3. Mieko is very beautiful.( 美枝子は、とても美しい): 形容詞のbeautiful を修飾
それでは、さっそく、問題をやってみましょう。
1. Accountants are expected to perform their duties quickly and ——to maximize company effi ciency and avoid embarrassing errors.
(a) accurately (b) fairly (c) correctly (d) exactly
perform(行う)という動詞は形が変わってto perform と不定詞になってはいますが、副詞は、元来動詞を修飾すると考え、ここには副詞が入ることをもう一度確認しておきましょう。今回、選択肢のどの単語も「正しく・正確に」という意味の副詞です。ただ英語で使う場合には、微妙に違いがあり、この場合は動詞のperform と一番相性のよい副詞を選びます。そうなるとperform it quickly and accurately の組み合わせがベストです。「仕事を速く正確に行う」という意味で、正解は、(a) です。
(訳)会社は、会計士に会社の能率を最大限にし、会計上の間違いを避けるため、仕事は速く正確に行うよう期待している。
● When you talk to your boss ,choose your words correctly.(上司には言葉は適切に正しく選んで使うべきだ)
● My boss treats employees fairly.(私の上司は部下を公平に正しく扱う)
● Please pay exactly $10.(10 ドルぴったり正しく払ってください)
2. The cost of higher education in Canada has risen —— quickly over the past five years due to increase in enrollment and living costs.
(a) almost (b) around (c) most (d) quite
most は、quickly と合わせて最上級ができそうなのでそれを選ぶ人が多いです。しかし、最上級にするには次に文のように比べる相手が必要です。
Of the fi ve teachers Mieko talks most quickly.(5人の先生の中で美枝子が一番速くしゃべる)
また副詞のalmost は、quickly と相性がよくありません。副詞と一緒に使う時の相性のよい表現は、I have almost $100.(私は、ほぼ100 ドル持っている)といった場合。aroundは、副詞で使う場合は、「およそ」という意味です。正解のquite は、強めの働きをする副詞でvery と同じような働きをします。この問題の場合は、quite quickly で「とても急に・急激に」という意味でquite がquickly を強調しています。正解は、(d) です。
(訳)カナダで高等教育を受けるのにかかる費用は、授業料や生活費の高騰で過去5年間に渡って非常に高くなった。
● due to ~ ~が原因で(=because of ~ )Due to the tsunami they were evacuated.(津波のため人々は避難した)
日本語で考えると「避難した」と能動態ですが、英語だと「誰かの指示で避難させられた」と考えるので受動態です。英語では、政府から避難勧告が出されて「避難させられた」と考えます。
● over the past fi ve years 過去5年間に渡って= for the past five years~の間というように期間を表すのはfor で十分ですが、past/ next などが入るとover をよく使います。