さて今回は助動詞 について勉強しましょう。
助動詞は文字通り動詞を助ける役割を果たします。動詞に対して+αの意味を付け足すことができます。助動詞にはそれぞれ複数の意味があり、日本人に馴染みの深いものも多いですが、あまり知られていないものもあります。
まずは意識改革!
日本人の使う英語は表現の幅が少ないので、直接的な表現になってしまったり、少し「きつい」言い方になってしまうことがしばしばあります。実際にはネイティブの方は助動詞を使いこなして、表現を丸くしたり、ぼかしたりすることが多いんですよ。
助動詞(can, will, should, may etc) + V
助動詞のcan とbe able to
ご存知の通り、can/ be able toは「できる」という意味を持っています。基本的な「~できる」という意味で使う場合どちらを使っても大丈夫です。口語では断然canのほうが多いです。では、違いは何でしょうか?
can が好まれる時
1.意志を表したい
気持ちの上で何かができる、できないを表明する時は必ずcan を使います。つい最近別れた彼氏もしくは彼女との大事な思い出の品物を捨てようとしているあなた!
川に投げ捨てようとしますが、どうしてもできません。
I can’t do it !
2. 主語がモノ
The lift can carry 20 people at once.
(このリフトは1回に20 人運ぶことができる。)
主語がモノの場合、can を使うのがほとんどです。
3. 受動態の時
The product can be purchased online.
(この商品はオンラインで購入できます。)
受動態を使った文章の場合もcanが好まれます。
be able to が好まれる時
1. 助動詞を一緒に使う時
他の助動詞と一緒に組み合わせて使いたい場合は be able to が好まれます。
I will be able to come to the party.
(パーティーに行けるでしょう。)
I should be able to come to the party.
(パーティーに行けるはずです。)
2. 過去の動作
「~できた」と過去の話をするときはcan の過去形は基本使わずに be able to を使います。
I was able to find the library.
(図書館を見つけることができた。)
推量のcan / could
助動詞それぞれにある意味の他に、すべてに共通する意味合いがあります。それは「推量」です。
自分が信じて疑わなかったことが間違っていると知らされました。
そこで一言。
That can’t be right!( そんなはずはない!)
これが推量のcan です。助動詞の推量の話をするのに%を使って説明することがよくありますが、can の場合はだいたい50%ぐらいでしょうか。どちらだか確かではない時に使いましょう。Could を使うとその可能性が一段と弱まります。
I could be wrong.( 私が間違っているかもしれない。)
次回も助動詞の細かい違いなどを説明していきます! お楽しみに。
校長: Aki Yoshida
Simon Fraser University 卒業。SFU で講師として日本語を教え、オンライン教材の開発にも携わる。TOEIC 990点。
Able English Studies