今回も引き続き助動詞 について勉強しましょう。
前回も説明した通り、助動詞は文字通り動詞を助ける役割を果たします。動詞に対して+αの意味を付け足すことができます。助動詞にはそれぞれ複数の意味があり、日本人に馴染みの深いものも多いですが、あまり知られていないものもあります。
まずは意識改革!
前回の記事ではcan やbe ableto などの違いについて説明しました。直接的な表現を避けて、ネイティブの話す英語に少しでも近づけるには助動詞を使いこなす必要があります。
助動詞(can, will, should, may etc) + V
ネイティブの多用するwould
今回はwould の使い方を紹介します。would は形だけで見るとwill の過去形なので過去にしか使わないと勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、圧倒的に過去形よりも現在形で使われることの方が多いのです。
推量のwould
would には現在に関する推量の意味合いがあります。次のシチュエーションを考えてみましょう。
「もうすぐ引越しの日です。ある友達が手伝いを申し出てくれました。でも、いつも引越しの時には手伝ってくれる友達が他にいるので、今回の引っ越しもその友達が
手伝ってくれるはずです。ですが、まだ手伝ってくれるかどうかは不確かです」
この状況では友達は「恐らく」手伝ってくれるはずです。こんな状況ではwould を使って不確かだということを表現します。
A: Do you need help with moving?
B: Thanks for your offer, but I think other friends would help me.
「ありがとう。でも、たぶん他の友達が手伝ってくれるから大丈夫」
「たぶん」と言うと多くの人がmay などを思い浮かべるかもしれません。ですが、would を使うこともできるんですよ。
他に使えるシチュエーションは、相手が提案してくれたことに対して「いいかもね!」なんて言う時はあくまでも推量していますよね。
That would be great! なんてネイティブの人がよく言うのを聞いたことはありませんか?
仮定のwould
仮定の話と言えば仮定法です。
If I had a million dollars, I would donate some to charity.
( もし1 億円あったら、チャリティーに少し寄付します。)
今回は仮定法に関しては詳しく説明しませんが、if がなければ仮定法にならないというのは大きな勘違いです。if を使わなくても仮定の話はできます。
What would you say?
(あなたなら何て言う?)
What would you do?
(あなたならどうする?)
丁寧のwould
would には丁寧の意味があります。
would like という決まりの表現がまさにその代表です。would likeはwant の丁寧な言い方です。
Do you want to come with me?
→ Would you like to come with me?
(一緒に来たいですか?)
Can I sit here ? → Would you mind if I sit here ?
(ここに座ってもいいですか?)
まとめると
いくつか意味があるので掴みきれないと思うかもしれませんが、would を一言で表現すると「控えめ」です。英語は直接的な表現でストレートに表現すると考えてい
る人が多いかもしれませんが、実際ネイティブの人は言葉を濁したり、直接的な物言いを避ける傾向があるんですね。
校長: Aki Yoshida
Simon Fraser University 卒業。SFU で講師として日本語を教え、オンライン教材の開発にも携わる。TOEIC 990点。
Able English Studies