2016年ワーキングホリデービザ申請プロセスについて考える

iviuk

「呆れた」ワーキングホリデービザ申請プロセス

2016年ワーキングホリデーは「抽選制」になって、ワーホリ希望者にとって、ますます、その取得に至るまで、「予定」を立て辛くなっています。
幸いにして、4月末までの申請者には「突然」全員に「当選」通知、いわゆる「Invitation」の通知があり、ビザ申請がグッと前進しました。

5月に入ってから申請をされた方、これから当選(=Invitation)するまでどのくらいかかる「全く予測できない」状況ですが、その「呆れた」申請のプロセスを時系列でご覧おきください。

2015年12月7日 
2016年ワーホリビザの受付開始 「抽選制」になったの発表。
2015年のワーホリビザ申請は4月になってからの発表で、申請者をヤキモキさせました。2016年はやけに早く発表されたので、『2016年は期待できるぞ~』と皆さん胸をなでおろしたものです。

2016年1月18日 
第1回目抽選があり、当選者数は500名弱。その後、ほぼ、毎週月曜日に抽選が行われ、2400名ほどまで当選した模様。この人達はすでにワーホリ許可をゲットしています。

ところが3月に入ってから一切の抽選が行われなくなりました。申請者の40%ほどが放っておかれる状態が続くことになり、これでは申請者の中には「予定が全く立たない」と、辞退されるかたも出てきました。

中には1度も抽選をされることなく、31歳を迎え、突然、「あなたはワーホリの規定に外れました」とメール連絡が来た人もいました。こういった知らせは即来ます。当たったかなぁーってメールをみたら、「Refused」ですからね。これって、ひどくないですか?

2016年4月11日 
突然、この日にグループ分けになった日本の抽選日がある、と発表されました。
「お~、いよいよか~」と期待していたところ、「システムダウンで抽選発表ができませんでした」とのことで、誰にも「当選」(Invitation)の知らせは届きませんでした。「いい加減にしろよ」、と言う声があちらこちらから聞こえてきました。その後、何の発表もなく、抽選せずに、ほったらかし状態。 

2016年4月27日 
突然、申請者全員に「当選」の通知が届きました。
そして、当選した人(=Invitationを受けた人)は累計、何と4552名。6500名のうち、4552名にInvitationが出されています。ところがワーホリの定員枠は4475名の「空き」がまだあることになっています。変でしょ。ivi

実はこの申請方法だと、当選者と実際に最終的にワーホリを申し込んだ人に「ズレ」が出てしまうんです。
イギリスからカナダへのワーホリ申請はもっとひどいですよ。iviuk 定員5000人対して、5988人もの当選者を出しておきながら、2477人もの空きがあるんですよ。申請だけして、実際に行かないという人もきっとたくさんいるんでしょうね。

こうしたズレ、2015年の申請も3000人近くのズレが生じていました。ズレていながら、「定員に達しました」の発表を6500番の申請番号が出た時点で当局は発表(去年の8月23日ころ)しました。巷では「締め切りなったのでもうワーホリはできない」という「間違った情報」がながれました。実際には1000人以上は空きがあったようで、当方で調べた限り、実は10月9日くらいまで申請ができていたんです。Facebook参照

全く何を考えているんでしょうか、というより、何にも考えずに申請受付をやっているんでしょうね。

それはさておいて、今回5月4日発表段階での資料では4475名の空きがありますが、4月27日の当選者の動きを見てみないとわからないですが、次のCICの発表では「空き」がグッと減っている可能性があります。もしかして、「数百名」くらいになってしまうかもしれないです。
ただ、辞退者も結構いるようですので、実質、何名の人が最終的にワーホリ申請を完了させたかは、かなり先にならないとわからないというのが実情です。

そんなわけで、このあと、ワーホリの申請がどうなるか、わかったもんじゃないですので、まだ申請をしていない人はお早めに手続きをお取りください。そして、来年ワーホリに行こうと思っておられる人も、今から申請しておけば、来年の5月までに出発すればいいですので、申請をされることをおススメします。

それにしても、お粗末極まりないワーホリ申請方法ではないでしょうか。


Eiji Nakamura

20年に渡り、アブロードカナダ留学・ワーホリセンターを経営。バンクーバーで一番長くカウンセラーとして第一線に立つ。「困ったらアブロード」と留学生・ワーホリの強い味方となっています。

こんな記事も読まれてます。