海上保安庁が、24日に「南海トラフ」の想定震源域における「ひずみ蓄積分布図」を発表しました。
今まで、こうした、広範囲にわたるプレート境界の海底での「ひずみ」を実測データを基にして、「ひずみ」蓄積分布図が作成さたことがなく、今回の発表は世界でも初めての画期的な成果とのことです。
南海トラフの海底に設置した 15 箇所の観測点で平成 18 年度から 27 年度にかけて取得した海底の地殻変動の実測データを用いて分析を行い、今回の成果が、将来発生が懸念される南海トラフ巨大地震の長期評価に役立てられ、地震被害の軽減に資することを期待します、と海上保安庁は述べています。
陸上部分はGPSでどれくらい動いているかはよく報道されていますが、海底となると、お手上げだったようです。今回の調査は上の図で見てもわかるように、海底のどの部分に「ひずみ」が貯まっているかが確かによくわかります。
不安を煽るのではなく、被害をできるだけ少なくする意味でも「貴重な調査」となり、今後の地震予測に役立てほしいものです。