「赤字」という言葉でごまかす。損失でしょ?
「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)というのがあります。これは公的年金の積立金の運用を国から任されて機関で、簡単に言えば、お金を運用管理して、年金が支払えるようにしているところです。
ところが、預かっている年金の原資を増やすどころか、この機関が出来てから「累積」でも「赤字」というと聞こえがいいですが、「損」を出しています。
日本株式投資 2兆2574億円 損失
外国株式投資 2兆4107億円 損失
日本債権投資 9383億円 利益
外国債券投資 1兆5193億円 損失
損失額 5兆2491億円
去年も5兆3000億円「損」
去年度4月~3月までの年度で5兆3000億円の「損」を出しています。今年度4-6月の3カ月で「5兆2491億円の損。
1年3か月でほぼ毎月「1兆円」近い損失を出している計算になります。
幸いにして、平成26年10月-平成27年3月までは9兆円を超える儲けが出していたので、損失額自体は「累積」で1兆円くらいの損失で収まっています。
赤字になる原因があるようだ。
今、この機関で預かっている総額は「129兆7012億円」です。安倍首相の「成長戦略」ということで、2014年ダボス会議で世界に「年金の運用を見直す」と発言し、見直しが平成26年10月に行われました。その結果、株式への投資割合が増やされ、現在に至っています。
見てお分かりのとおり、株での損がその大半となっています。株はいろんな要素によって、上り下がりをするのは素人でもわかりまし、、報道では円高への対策もされていないようなこともあって、円高で目減りしてしまう要素もあるようです。
この年金の原資、守って当たり前、増やしても褒められない、損したら責められる性質のもの。
株で増えた、減ったで一喜一憂する現状、「攻めの運用」と安倍首相は言っていますが、攻めた結果がこれでは。。。
「そんなの数か月分だよ」 ですかね?それとも「それって10年分だよ」なんでしょうか。。。