東京2020組織員会は4月28日、プレイブック(ルールブック)第二版で、
【COID-19 PCR検査】
・全ての大会関係者は出発前に2回の検査を実施
・アスリートとアスリートに同行するチーム役員は原則として毎日検査を実施。
・検査日時は、競技種目や大会スケジュールに応じて設定する。
・アスリート以外の全ての大会関係者も最初の3日間は毎日検査を実施。
・その後は、各自の業務上の役割の性質やアスリートとの接触に応じて、滞在期間中定期的に検査をする。
【滞在中の活動】
・原則として活動計画書に記載した活動に限定。
・国内在住者や既に日本に14日以上滞在している各人との1メートル以内での接触を最小限にする。
【移動について】
原則として大会専用車両のみで、公共交通機関を使用しない。
【食事について】
原則として、新型コロナウイルス対策が実施されている場所(大会会場におけるケータリング施設、宿泊先内レストラン、自室内でのルームサービスやデリバリー)に限定する
【濃厚接触定義】
陽性者とマスクを着用せずに1メートル以内で15分以上接触した場合を指す。
となるようですが、「2週間の隔離」はなしで、ワクチン接種については述べられていないようです。※ワクチン接種についてはプレイブック第三版で言及するようです。
CBC Newsカナダの感染症専門家Isaac Bogoch博士によれば「世界中からやって来る選手・関係者に今大会では検疫がなく、ワクチン接種も義務付けないまま人々が(日本に)出入りし、しかも2週間の待機措置が免除され、ワクチン接種も前提にしないため、最前線でウイルスと戦う専門家の立場からすると感染対策がずさん」として、「選手・関係者にはおそらくいくつも陽性判定のケースが出てくるだろう」と〝東京五輪クラスター〟が発生する確率が高いと警鐘を鳴らしています。
また、Isaac Bogoch博士は、「カナダのテニススター、Bianca Andreescuが、マドリッドでの試合に向けて出発する前に2回の検査を受け『陰性』だったにもかかわらず、COVID-19陽性であったことを明らかになりました。誰かがCOVIDにさらされた場合、その人がウイルスを排出し始めるまでには、2日から5日かかる可能性があります。そのため例え選手・関係者が出発前に2回陰性であっても、潜伏期間のために東京に到着すると陽性になる可能性があるということです。」とも述べました。
こうした専門家の指摘や世界の感染状況を踏まえ、CBC Newsは東京五輪の強行開催の危険性を強調。「これまでのところ健康上の懸念を理由に五輪から撤退した国は北朝鮮だけだが、これから多くの国が追随しても驚きではない」と指摘しています。