「海外生活を楽しむぞ!」と意気込んでバンクーバーに来たものの、やっぱりたまに恋しくなる日本の味。
そんな里心を満たしてくれるのが、Fujiya で扱う数々の日本食材。慣れ親しんだ味を求めて店内に足を踏み入れた日本人が嬉しい悲鳴を上げるのが、ズラリと並んだ「天ぷら」だ。
イカ天、ごぼう天、ごま天、インゲン、コーン、お好み、あさり、サーモン、野菜天…と豊富なラインアップが揃う。
天ぷら?ウチでは さつま揚げ って呼んでるけど?…という方もおられるだろう。『なんで天ぷら?』という質問をぶつけてみたら、なんとその発端は34 年前、1981 年に遡るという。
今の様子からは想像もできないが、
当時バンクーバーに日本食レストランは全くなかった時代に『さつま揚げ』という名前で売り出しても、カナダ人には馴染みのない、まったく得体の知れないもの。
ただ、そんな日本食文化黎明期でも、「天ぷら」が「Deep Fry」であるという漠然とした認識はかろうじてあった。そこで、「すり身をDeep Fry したもの」=「天ぷら」という流れでの命名だったそうだ。
天ぷら各種(さつま揚げ $1.39/100g)
Fujiya の天ぷらは、バンクーバーにあるFujiyaグループ企業の『Ocean Delight』で作られており、週2 回の割合でお店に届く新鮮な味。
プリプリの食感はそのまま食べても美味しく、Fujiya を訪れるカナディアンの間でもすっかり定着して、中には好きな天ぷらを幾つか買って、スナック感覚でつまむ というお客さんも。
お店の方に“とっておきの食べ方“を尋ねたら「軽くあぶってショウガ醤油で食べるのが一番好きだね!」とのこと。さらに「揚げたての風味を味わうなら、もう1回、油でちょっとだけ揚げるのもいいよ」というお勧めをいただいた。
天ぷらは1 個から買えるので、好きな味を選んでオヤツ代わりにいかが?