数年前よりお洒落になりつつある、チャイナタウンのど真ん中。Main St. からE. Georgia St.に入って、地元で人気の『Matchstick Coffee』を通り過ぎると、赤提灯のお洒落なラーメン屋さんが見えてくる。手作りのテーブルや、壁に打ち付けられた釘で作られた〝RAMEN”の文字が、素敵な店内を演出している。日本のラーメンをできるだけそのまま再現することをモットーに、約2年前に日本から上陸した『麺屋こうじグループ』の北米第1号店がここ。一方、北米のスタイルに合わせたビーガン仕様のラーメンも提供してくれるのは嬉しい限り(しかもこの店名にもかかわらず!)。
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『麺屋こうじグループ』の社長さんは、つけ麺を考案した伝説の名店『東池袋 大勝軒』の店主、ラーメンの神様と言われた山岸一雄さんのお弟子さんだ。山岸さんは「名前ではなく、味を広めたい。お金を取りたくはない」という方針で、一般的なフランチャイズ展開はしなかったために、現在は各地に『大勝軒』が乱立している。ここは正当な流れを汲むお店なので、ご安心を!
Vege Ramen ($10.95) は鶏がらのような塩スープで、昆布だしが効いている。さっぱりとしていて同時に深みのある、まさしくラーメンと言える1品。日本から出向いて来た社長、バンクーバー在住の日本人シェフやカナディアンシェフ達が共同で開発した自信のラーメンなのだ。スープが埋まって見えないほどたっぷりの麺は、卵白を入れてないホームメイドで、食感ものどごしも抜群にいい。またトッピングとして、メンマ、ワカメ、モヤシ、コーン、ガーリックチップなどが、今度は麺が埋まって見えないほどたっぷりのっている。これだけ食べ応えがあってこの値段には、素晴らしいのひと言以外にない!