北海道は旭川の隣町、鷹栖町に誕生した『鷹の爪ラーメン』。日本国内にすでに5店舗を構える名店が、ついにバンクーバーに上陸!
創業者の佐々木さんは、とにかくラーメンに対する情熱が半端ではない。瀬戸内海の塩、道産子野菜など素材にこだわるだけでなく、味噌や醤油は販売元にかけあい、店のラーメンに合うものを独自に開発してもらっている。超低加水、低温熟成の麺も同様で、北海道の製麺業者に400 種類もの麺を作ってもらい、ベストを選んだ。バンクーバー店では、BC 州の小麦粉をLA にある同製麺業者に送り、それを仕入れるという徹底ぶりで、日本と同レベルの本当に美味しいラーメンを再現。
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そば湯のようなスープ割りというサービスも特徴的。麺を食べ終わってスープが残っていたら、ぜひ店員さんに声をかけて頼んでみよう。しっかりと味の効いた出し汁を加えると、普段のスープとはまた違った美味しさを堪能することができて、すべて飲み干してしまうこと、間違いなし! ビーガン用のスープ割りもちゃんと用意されている。
ビーガンラーメン($14) は味噌味で、味噌の深み、野菜の甘み、豆乳のまろやかさが見事に一体となったスープは、どことなく懐かしさをともなった極上の旨みで私達を包んでくれる。その高級な味わいは、深い海にもぐり底を掘っていたら、なんとその先にもっと大きな海が広がっていたような衝撃だ。日本から取り寄せているメンマや、紅生姜もいいアクセントになって、ラーメンを引き立てている。まるでたまご麺のような食べ応えのある麺は、スープが常に熱々で提供されているからこそ、逆にのびずに最後までその食感を楽しめる徹底ぶり。短期間の滞在中にもかかわらず、バンクーバーのラーメンはすべて食べたと豪語する、創業者佐々木さんの渾身の1品だ。