8月・葉月(はづき)
8月の別名は葉月、穂張月、仲秋などと様々ですが、落葉し始める月ということで、葉月と呼ばれるようです。立秋(8月7日)からが、暦でいう秋の始まりになります。つまり、今月から秋とはいうものの、まだまだ厳しい暑さが続きそうです。日本では、西日本豪雨が発生し、多くの方々が被災されました。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
「避暑」と「納涼」
今年は、日本各地で連日記録的な酷暑が伝えられています。そこで『避暑』と『納涼』について少し考えてみました。
「避暑」とは、「夏の暑さを避けるため、涼しく過ごせる場所へ一時的に行くこと」だそうです。「この夏、避暑地の軽井沢へ行きます」のように、暑さから逃れる行動そのものを意味し、それに対し「納涼」とは、夏の暑さを避けるために、涼しさや過ごしやすさを工夫し、涼しさを味わう知恵ということになるでしょうか。
以前、京都の夏の風物詩として『納涼床』についてお話ししましたが、市街を流れる鴨川沿いに桟敷を設え、夏の旬な食材を使った京料理と日本酒で京都の蒸し暑い夏を、粋に過ごす工夫が『納涼床』というわけです。
夏の暑さを楽しむ日本酒の飲み方
ここで暑い夏にぴったりの冷酒を楽しむポイントを、少しお話しします。冷やすと喉越しが良くなり、飲みやすくなるので飲み過ぎには注意してくださいね。
●冷酒の飲み頃温度は約5〜15℃(銘柄により温度を調整)
●お好みの酒器を選ぶ(ぐい吞み、馬上杯、ワイングラスなど)
●酒器も冷蔵庫などで冷やす
●原酒は氷を入れ、オンザロックで飲む
日本人は昔からその土地で工夫を凝らし、素晴らしい季節を「言祝ぐ」知恵がありました。「納涼」は、厳しい夏を過ごすための知恵や文化だと思います。まだまだ厳しい残暑は続きますが、美しい夏に一献献上!