カナダではポットラックという、料理や飲み物を参加者が持ち寄る形式の食事会やパーティーがよく行われている。
家族単位のホームパーティーから、大人数が集まるコミュニティーや教会、イベントでのポットラックなど、規模は様々だが、みな、思い思いの料理を持ち寄る。
お店では味わえないそれぞれの出身地の郷土料理やアイデア溢れる逸品に出会えることもあり、どんな料理が並ぶのかは毎回、行ってみてのお楽しみでもある。
手作りは苦手…という人は市販品のお菓子やデザートを持っていく手もあるが、何といってもポットラックの楽しみは手料理の数々!
みんなはどんなものを持って行っているのだろうか?
何をどれくらい持っていけばいいの?
集まる人数にもよるが、できるだけ少しずつでも全員が取れる分量を持っていきたい。大きなものは取りづらいのでなるべく一口サイズに分けるなどしておく方が良い。
ポットラックにはこれといってルールがないが、参加者が多いパーティーでは、料理の種類が偏らないように「サラダ」「デザート」 などというように持っていく料理を振り分けられている場合もある。ルールがない場合やホームパーティーではホストにどのジャンルが必要か聞いてみるのもよい。飲み物も自分が飲みたいものは自分で持っていき、シェアするのが一般的。
料理について注意すべきことは?
一般家庭で調理したものを持ち寄るので、食中毒の防止のためにも、食品や調理器具の衛生管理はしっかりと。気温の高くなる夏季や湿度の高い時期は特に生ものの扱いには注意が必要。料理を現地で温め直せない場合も多いので、冷めても美味しいものを用意した方が良い。持ち寄った容器のまま並べられることも多いので簡易トレイなどを用意しておくとよい。
どんな料理が人気?
日本人以外の参加者が多いポットラックでは日本食を持っていくのが喜ばれる。日本人が「洋食」と思ってい
る料理も実は海外ではあまり馴染みのないものも多くあり、日本風のポテトサラダやピザ、パスタなども日本人独自のトッピングが珍しがられることがよくある。日本人が多いポットラックの場合も、出身地の郷土料理などは喜ばれる。
カナディアンにも人気のミートローフやシェパードパイ。
ミートローフは挽肉に卵、ミックスベジタブル、塩胡椒、ケチャップを合わせ、オーブンで焼き、ケチャップとブラウンシュガーのソースをかけて仕上げる。
シェパードパイは、挽肉、玉ネギ、人参などを合わせて炒め、マッシュポテトの台の中に包み込み、チーズ
をかけてオーブンで焼く。
寿司といえば難しそうに思えるが、この寿司ケーキや手まり寿司は簡単で豪華。
寿司ケーキは容器に酢飯(青海苔などの彩りを層ごとに混ぜても良い)を詰めて形を整え、錦糸卵、エビ、スモークサーモン、イクラ、キュウリなどを飾る。
手まり寿司は好きな具材と酢飯をラップで包み、ボール状に丸める。
から揚げ、コロッケは大人も子供も大好きなメニュー。たくさんのメニューを少しずつ食べたいポットラックでは、どちらも小さめに作った方が喜ばれる。コロッケはジャガイモ、挽肉、玉ねぎのスタンダードなものや、ちょっとひと手間かけてクリームコロッケも。
から揚げは生姜、にんにく、醤油、みりん、ごま油などに漬け込んだ和風の味付けも人気。
たこ焼きと並び、大阪出身者には定番メニュー。みじん切りしたキャベツ、ネギ、天かす(揚げ玉)、桜エビ、紅生姜などの具を出汁、卵で溶いた小麦粉の生地で混ぜる。トッピングは豚肉、海老、イカなど。ソース、マヨネーズを塗り、青海苔、鰹節をかける。
ナッツやドライフルーツを抱っこしたベアクッキーは美味しさもかわいさも満点!
ちょっぴり腕が長めのハグベア用のクッキー型は日本ではダイソーでも購入可(リッチモンド店の扱いは未確認)。
最近は電子レンジで簡単に鯛焼きができる型がダイソーでも売られている。定番のアンコの他に、カスタードクリームやチョコレートクリーム、ハム&チーズなどを入れればカナディアンにも大人気!
カナダの簡単デザートの定番、『JELL-O』。カラフルでいろいろなフレーバーがあり、子供にも人気。数種類のJELL-O を作っておき、コンデンスミルクにゼラチンを溶かして作ったミルクゼリーの中に散りばめれば宝石箱のようなキラキラデザートに!
鯛焼きの型がないよ〜という方にはどら焼きもオススメ。丸く焼くのが難しい人はシリコンのフリッパーやセルクルなどを使えば簡単。
生地は市販のパンケーキミックスを使うと便利。生地に抹茶パウダーを加えて抹茶どら焼きも。