We Love 『クラフト ビール』12
Craft Collective Beerworks

　今月は Canadian Cancer Society が『Dry Feb』Challenge でファンドレイジングをしていますが、年始にドクターにお酒の量を控えてください、と言われてしまった私。その言葉に年明けから一気に奈落の底に突き落とされましたが、今まで軽視してきたノンアルコールビールをチャレンジしてみることに。色々調べると、美味しそうなノンアルコールビールが結構あるのですが、その中でも、私のいち押しはトロントの醸造所で作られている Partake IPA です。アルコールなしとはいえ、IPA の特徴をきちんと掴んでおり、苦みやグレープフルーツのようなほのかなフレーバーが、アルコールがないことを感じさせず、ビールを飲んでいるような満足感を得ることができました。ドライバーで飲めない方や、妊娠中でアルコールを控えている方へ、ぜひお薦めのビールです。
　ところで、このトロントの Partake IPA 、実はバンクーバーの醸造所Craft Collective Beerworksでも醸造されており、ノンアルなので Whole Foods でも購入できます。
　Craft Collective は、昨年 2 社が合併してできたリブランドの会社で、他の小規模な醸造所と契約醸造をし、それらの醸造所が自分たちの施設だけでは生産できない量を契約醸造することで可能にし、契約会社は今の時点で8 社、さらに自社ブランド5 種類の開発、醸造をしています。
　自社ブランド5 種のうちの１つがDoan’s Craft Brewing Company というDoan 兄弟が立ち上げた醸造所だったのですが、オーナーの１人のEvan さんが昨年よりこのCraft Collective に勤めることになり、今まで経営してきたoan’s CraftのTasting Room を1 月末でクローズする運びとなりました（時期は未確定）。
　Doan 兄弟は2015 年に醸造所をオープンし、小さい醸造所ながら、ドイツよりモルトや麦芽を仕入れ醸造した彼らのこだわりであるAlt やKölsch など、本場ドイツの味をバンクーバーのこの地で提供してきました。
　もともと、Doan 兄弟は Whole Foods に勤めており、その経験を活かして、パッケージの重要さを知った兄弟は、スタバやルルレモン、BC Transit など、有名な壁画などを数々手がけている East Van のアーティスト Ola Voloさんに彼らのビールラベルのデザインをお願いしたそうです。
　同じような商品がずらっと並んでいる棚で、消費者が決断する理由の１つにパッケージのユニークさや珍しさがあ げられますよね。私も実はDoan’s のラベルデザインが好きで、缶や瓶ビールを手に取ることが多々あります。 　Doan’s のビールはこれからもCraftCollective で醸造され続けるので、リカーストアでこの特徴的なラベルを見た時は、ぜひ、オススメのAlt やKölsch をご購入してみてください