今回ご紹介しますPowell Brewery は夫のDavid さん(Brewer)と妻のNicole さん(Operations)によって所有、運営されている小規模のマイクロブルワリーです。
地元の人々が楽しむための高品質の手作りビールを作ることに重点を置いて、ナノ規模で2012 年12 月にオープンしました。
クラフトブルワリーと聞くと、マイクロブルワリーのことを通常言いますが、ナノはマイクロよりさらに小さい規模を指します。
マイクロブルワリーは年間生産量が15,000バレル以下で、その75%以上が外部への販売となっているブルワリーを指しますが、ナノブルワリーの定義は結構曖昧なようで、マイクロよりもさらに規模が小さく、オーナーが1人で運営していることがほとんどで、1回の仕込み量が非常に少なく年間2,000 バレル以下の生産量のブルワリーを指すそうです。 Powell Brewery もオーナー夫婦で小規模で始めたナノブルワリーでしたが、地域内でどんどんと名前が知られるようになっていき、2013年5月にはカナダのビール醸造賞で彼らの作った「Old Jalopy Pale Ale」が賞を受賞したことで、多くの人の注目を集めたことから、彼らが醸造していた小規模のバッチビールでは、ほとんど需要を満たすことができなくなってしまいました。
そのため、小さいままでゆっくり成長するという当初の目標が急速に変わり、その後広いスペースを共有し、今ではマイクロブルワリー規模となりました。そして2014 年の秋にはテイスティングルームをオープンしました。
テイスティングルームの大きな窓からはビールを嗜みながら醸造施設が眺めることができ、週末などは多くの人で賑わっています。
駐車場にはフードトラックが止まっていることもしばしばで、そのフードトラックの提供するフードに合わせて、ビールを一時的に醸造することもあるそうです。他の醸造所とコラボでサワービールを作ったり、小さい規模だからこそ、小さなバッチでいろいろな種類のビールを醸造できるのも魅力の1 つなのかもしれません。
期間限定のビールや、セゾンシリーズ、サワーシリーズなど、リリースするたび大変人気になるので、時々訪れて新しいビールをぜひ堪能してみてください!