まず、店内に入って驚くのは、通常、ブルワリーの前などで営業しているフードトラックが店の中にあることです。2017 年の改装後、ストリートキッチンと称し、店内にフードトラックをキッチンとしてデザインしている斬新さが、このParallel 49 を更に面白くしています。
バンクーバーのクラフトブルワリーの火付け役にもなった、この Parallel 49 は、ビールの商品名も斬新で、大胆かつ少し下品で不愉快にも感じるネーミングが多々あり、一度聞くと忘れられないのも狙いの1 つなのかもしれません。大胆だからこそ、差別問題になり兼ねない商品名もあったため、過去には違う名前に変更したこともありました。
また、ここの缶や瓶のラベルアートはイーストバンクーバーを拠点とするグラフィックアーティストのCombination13(別名Steve Kitchen)が手がけており、奇妙だけど魅力的でユーモアあるユニークなデザインなので、一度見ると忘れられなくなること間違いなしです。ちなみに私が大好きなHazy IPA の“Trash Panda” は、ゴミ箱をあさっている厄介なアライグマのキャラクターをデザインしたものだそうで、かわいいアライグマというよりは、少し怖い感じがするキャラクターなのも目に焼き付いて面白いですね。
テイスティングルームで飲めるビールの種類もかなり豊富で、年中提供しているビールや季
節ものビールもあり、どれもこれも飲んでみたい、という欲張りさんには、フライトと呼ばれる4 種類のサンプルセットをお勧めします。また、フードメニューも相当充実しており、先日訪れた際にオーダーしたPrawns in Garlic Butter はジャスミンライスの上に贅沢にマリネされたシュリンプが施されており、ちょっとスパイシーでビールにぴったりのおつまみでした。
しかも、ここのフライドポテトはアヒルの油で揚げているのも特徴的で、ビールだけでなく、フードもしっかり楽しんでいただけるブルワリーです。