「シュガーバグ」にご用心を
今年もハロウィーンがやってきます。ハロウィーンといえば「トリック or トリート」ですよね。子ど もたちはキャンディーやチョコレートを心待ちにしていることでしょう。しかし、
お子さんの虫歯予防には注意が必要な時期 です。
一般に「おやつ」というと、ケーキやクッキーなど甘いものを連想しがちですが、保育園で実際に出されているおやつは、チーズやハムなどが入った蒸しパンやマカロニなど甘くないものが多いそうです。
これに はきちんと理由があって、
小さな子どもは大人に比べて消化器が未発達なので一度にたくさんの食べ物を消化できません。そのため成長に必要な栄養を補うために食事の補助として与えるのがおやつの本来の目的なのです。
それでは 虫歯になりにくいおやつ にはどんなものがあるのでしょうか?
【お勧めおやつ】
お口の中を酸性にしないおやつ(季節の野菜やチーズ、ナッツなど)
歯ごたえのあるおやつ(雑穀のクラッカーやお じゃこなどの小魚類)、
甘いものが欲しい時はお口の中をサッと通り過ぎるもの(フレッシュフルーツのゼリーなど)
が良いでしょう。
また、自宅でのケアも重要です。正しい歯磨きの方法やデンタルフロスの習慣 つけをしてください。
合わせて半年に一度の歯科検診も大切です。定期的なクリーニングやフッ素塗布は虫歯予防に効果的ですし、もし虫歯ができてしまっても早期発見により歯をたくさん削らなくてすみます。
「乳歯だから放っておいても大丈夫でしょう?」と思われるかもしれませんが、乳歯の虫歯が原因でその真下の永久歯が形成不全(ターナーの歯)を起こしたり、乳歯の早期喪失により6歳臼歯の位置がずれてしまう場合もあります。
ハロウィーンを毎年楽しく過ごすために、くれぐれも「シュガーバグ」にはご用心を。(文 澤井靖典)