矯正治療で最も重要視されるのは「噛み合わせの機能の改善」と「虫歯・歯周病の予防」
みなさんは矯正治療について、どのようなイメージをお持ちですか? 「 歯並びを治して素敵な笑顔になりたい」、もちろん、それも大切な目的ですね。しかし矯正治療で最
も重要視されるのは「噛み合わせの機能の改善」と「虫歯・歯周病の予防」だという事をご存知でしたか?
もしも咬み合わせの悪い状態が長期にわたって続いた場合、私たちの体にはどのような影響があるのでしょう? いくつかの例をあげてみると、
(1) 食べ物がよく咬めない事による消化の能率の低下
(2) 一部の歯の過度な磨り減り
(3) 顎関節の異音や痛み、口が開きにくくなる
(4) 頭痛・肩こりなどの不定愁訴
(5) 歯の周りに汚れがたまりやすく虫歯や歯周病のリスクが高い
など多岐にわたります。これを読んで驚いた方もいらっしゃるかもしれません。
それでは「右と左で高さの違う靴を履いた自分」をイメージしてみてください。いかがですか?とても歩き辛いと思います。それが何年も続いたらどうでしょう?
つまり咬み合わせのバランスというのは、それだけ大切なものなのです。矯正治療に興味はあるけど「治療用の金具が目立つのはイヤだな」とか「期間が長くかかるんでしょう?」ということで、どうしても治療をためらいがちになる方が多いですが、現在では技術が進み、目立たない器具もありますし、原因を早期に発見することにより期間も短縮できる場合もあります。
もし、歯並びに関して何か疑問やお悩みがあれば、どうか遠慮せずにかかりつけの歯医者さんに相談してみてください。
( 文 澤井 靖典)