歯がしみる! その時あなたは?
みなさん、こんにちは。バンクーバーもめっきり冷え込む季節になりました。水道のお水も冷たくなり、朝晩の歯磨きの時に歯がしみて辛いと言う方がいらっしゃるかもしれません。
今回は
『どうして歯がしみるのか?』
についてお話させてください。
歯がしみる原因の主なものとしては『虫歯』の他に『知覚過敏』が考えられます。
通常、健康な歯はエナメル質という固い殻のような層で覆われています。
それが何らかの原因で内面の象牙質が露出した場合、歯磨きや食事の際に歯がしみるようになります。これが『知覚過敏』です。
しみるだけだからたいしたことないか?と油断してはいけません。
症状を放置したことにより神経に炎症が起こりズキズキとした痛みが出たり、逆に神経が徐々に死んでいく時は一時的に症状がなくなるので治ったと錯覚してしまいます。
この場合、根の先に膿がたまるまで自覚症状が出ないことも多く、その間に病状はより悪化する事になります。
大切なのは『しみるようになった原因』を特定してそれを除去することです。
例えば、『歯ぎしり』によって歯が磨り減って症状が出ている場合は、ナイトガードというマウスピースで歯を保護する処置をとります。
また歯周病の場合、歯がしみるだけでなく歯石や汚れを放置することにより歯を支えている骨(歯槽骨)が溶かされてしまいます。
いずれにしても『虫歯』と『知覚過敏』は症状がとてもよく似ているので混乱してしまうかもしれませんが、やはり重要なのは早期発見です。
軽度の場合であれば、知覚過敏用の歯磨き粉やフッ化物の配合されたお薬で落ち着く場合もありますので歯がしみるようになったら早めの受診をおすすめいたします。 (文 澤井靖典)