お口の健康は正しい知識とケアから!

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お口の健康は正しい知識とケアから!

 時の経つのは早いもので、あっと言う間に2016年も2月を迎えました。
今回は日本に伝わる歯にまつわる伝統行事をご紹介します。
正月のお話しになりますが、平安時代、宮中の大切な正月行事に『歯固めの儀』というものがあったそうです。
これは三が日に鏡餅や猪、鹿肉などの咬み応えのある物を食べて健康や長寿を願うものだったとか。
一転、江戸時代になると白米や甘いものの普及に伴いお口のトラブルも増えていったようです。
この時期に活躍した俳人、小林一茶の句に『歯が抜けて あなた頼むも あもあみだ』というのがあります。歯をすべて失ってようやく、咬むことの大切さがわかりました。あとは阿弥陀様におすがりするしかありません…といったところでしょうか? 
実は一茶は重度の歯周病で50 歳を前にすべての歯が抜けてしまったそうです。

 幸いにして、現代では正しい知識とケアによって歯周病は防ぐことができます。

例えば虫歯はないはずなのに、冷たい空気を吸ったり冷たい水を飲むと歯と歯ぐきの境目がピリッとしみることはありませんか? これは歯周病で歯ぐきが下がり(歯肉退縮)歯の根が露出した人が訴える症状です。ただ残念ながらこの時点でかなり歯周病は進行していますので、やはり大切なのは早期発見、早期治療です。
また、加齢により唾液の分泌量は徐々に下がってきますから、よりこまめなメインテナンス、クリーニングが必要です。ちなみに歯科医院では医師と衛生士がチームを組んでそれぞれの患者さんに最も適した治療計画を立て、実行していきます。食生活や歯磨き指導などについても気軽に相談して頂けます。

食事を美味しく食べるためにも、健康な歯はかかせません。今年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

歯がしみる原因として前回は知覚過敏、今回は歯周病について説明させていただきました。次回は咬耗(歯のすり減り)のため、歯がしみるというお話の予定です。(文 澤井靖典)

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武内 貴代子

歯科医師
27 年以上の歯科治療経験あり。一般歯科では、虫歯治療を始め、根管治療、抜歯、さらにはインプラント手術、歯肉手術、審美歯科、シワ取り注射を行っています。日本語と英語を話すことができるので、どちらでも治療が受けられます。

TEL: 604-266-4353

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