” パッション “。あなたは『情熱』を持っていますか?
荒川さんの人生はこの言葉な しでは成り立たない。ホテルでの就職を志して学生ビザでカナダに渡航した荒川さんは、 ホスピタリティ・マネージメントを学び、ホテルでインターンシップをする予定だった。
ところが、大きなストライキがあったため、インターンを断念して一時帰国せざるを得な くなる。
幸い、2年間のカナダ滞在中にできた人脈からの誘いもあり、ワーキングホリデー でカナダに戻って一度は断念したホテル就職を再び目指すこととなった。
ワーホリ後の ワークビザ申請も視野に入れ、日本で調理士免許も取得する。これも理想の実現に向かっ て最大限の努力を惜しまない、荒川さんの”パッション”の 1 つと言える。
そんな矢先に起こったのが
9.11
ワーホリでカナダに戻ってきたものの、ホテルでの 就職は立ち消えとなり、荒川さんはシルバージュエリー店で働き始めた。
その後、縁あっ て移民申請をすることになり、申請中に何か手に職をつけられるスキルを勉強したいと考 えた荒川さんは、生来の手先の器用さを認めた職場の同僚から勧められ、ネイルスクール を選んだ。
と軽い気持ちで始めたネイルだったが、卒業後、 スクールの講師として迎えられるほどの腕前となった。
一時は、講師とシルバージュエ リー店に加え、エステとネイルサロンの立ち上げにも携わり、3つの仕事を掛け持ちする という多忙ぶりだったが、働くことは全く苦にならないという。
2004 年に Nail de KAEN と KAEN Beauty Design Studio をオープンした後は、店を経営しながら自らもヘアスタイ リストのコースに通い、知識と経験を深めた。
という名言がある。
この言葉を例に出し、
何かが好きだというパッション
頑張りたいというパッション
を持って努力することの大事 さを力強い声で語ってくれた。
努力したらその分、形を変えて返ってくる、それはまさに これまでの人生に裏打ちされた言葉だ。
と荒川さん。
次の理想は、
だそうだ。
常に何か探し求めて生きていたい
過去も今も、そしてこれから先も変わる事はない
荒川:1 人で生きていく力を身に付けるため…ですかね。強くなりたいというか。こう見えて弱虫で小心者、内気なんです(笑)。常に誰かと一緒にいたい、1人で買い物とか行きたくないというタイプ。友だちはすぐできる方だったから、楽しいと一緒にいて依存してしまう。そこから抜けられなかったらどうしよう…と思ったのが最初です。
荒川:小さい頃から、言い出したら聞かないタイプだったんです。何かしたいと思ったらすぐしたい、欲しいと思ったらすぐに欲しい。買えなくて手に入らなければ何とかして自分で似たようなものを作ってしまうとか。結構、頑固だし、せっかちなんです。一度決めたら信じ込む。本当に不可能はないと思ってます。パッションさえあれば!
荒川:今、振り返ってみると色々と大変な思いはしました。でも、当時も今もそれを苦労した、とは感じていないんですよね。単に苦労とは思いたくないのかもしれませんが(笑)。
荒川:ハイキングとか散歩です。疲れを癒して、日々の考えを整理しつつ、精神統一をしてます。
荒川 安史(あらかわ やすし)
1998 年 カナダへ留学
2004 年 KAEN オープン
KAEN Beauty Design Studio と Nail de KAEN を経営
KAEN Nail Design Academy 講師