「五月病:マクロビオティックからの視点」

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第8回「五月病:マクロビオティックからの視点」
■日本にいなくても「五月病」になる?

 「五月病」という病名を聞かれたことがありますか?
 「五月病」というのは日本独特のもので、4月に新入社員や大学の新入生などが新しい環境に適応できず、5月頃に起因し始める精神的な症状です。春には、多くの人が新しい生活に順応しようと多大なエネルギーを使うため、疲れやすくなったり、新しい人間関係にストレスを感じやすくなります。こういったストレスに耐えきれなくなると、無気力になったり、カラダがだるくなったり、不眠、食欲不審、または、人と関わるのが億劫になるという症状を体感する人が多くなってきます。
 たとえ、カナダに住んでいて、春に特別新しい変化を体感していなくても、このような「五月病」の症状がこの春の時期に出る人が多くいます。一般的に、五月病はストレスが原因と言われていますが、マクロビオティックの視点は少し違ってきます。五月病になる根本の原因は、新しい変化へのストレスに耐えられないというより、この季節の食べ方に特に問題があり、カラダがストレスをプロセスできない状態になっていると考えられます。

■ストレスに強い心とカラダ作りを!

  春は1年の中で肝臓がリセットする時期であり、デトックス効果が出る時でもあります。カラダは秋から冬にかけて溜め込んできた老廃物を外に押し出そうと頑張っています。ですが、この時期に暴飲暴食、動物食品、添加物などを多く取ってしまうと、排泄するべき物を外に出し切れないので、肝臓が自然のリズムに合わせてデトックスできなくなってしまいます。つまり、カラダ全体がちょうど便秘状態な感じになってしまいます。
 そうすると、カラダに余分な負担がかかり、環境の変化に順応できなくなるので、ストレスなどが引き金となり心とカラダが重く感じてきます。人生に変化はつきものです。ストレスを感じるというのも、とても自然です。なので、普段からストレスをプロセスすることができる強い心とカラダ作りをすることが大切です。何か身の回りで起こっても、「I can do it!」という自信を内から感じることができます。一番効果的な方法は、自然のリズムに合わせた食事法を実践すること。もし、この時期に「五月病」のような症状が出ている場合は、身体に老廃物が溜まっている可能性大!
症状が強い場合は、上記に述べたような食材をなるべく避け、白米から玄米に切り替え、味付けもできるだけシンプルにしてみて下さい。短期間で症状が随分楽になるのを体感していただけると思います。
 もし、五月病のような症状が2週間以上続いている場合は、うつの症状で苦しまれている恐れがあります。この場合は、食べ物だけでなく、ライフスタイル、普段の考え方、感じ方などが心とカラダに反映されているかもしれませんので、できるだけ早く専門家に相談されてくださいね。

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Sunny Chung

大阪府出身。BC州認定心理カウンセラー。 米国ワシントン州シアトル大学で心理学の学士号を取得。シアトルシティー大学院で経営学修士(MBA)取‬得。バンクーバーのアドラー大学院で心理カウンセリング修士課程(MCP)修了。過去10年間アメリカの企業や UBC で人事兼トレーニングマネージャーとして各部署のコミュニケーションを含め、色々‬な人間関係や仕事上での問題解決方法をコーチング。現在は、心理カウンセリングを通し、クライアントのエネルギーを読みな‬がら各自の潜在意識にアクセスし、コアのブロックを外し、人生をリセットするためにどんな「気づき」が今必要なのかを分かりやすく伝えている。‬またホリスティックライフコンサルタントして、マクロビオティック、東洋医学、心理学、脳科学、スピリチュアルなど‬を取り入れた独自のメソッドを確立。各種セミナーでは深い気づきをたっぷりの愛と笑いで与えている‬。

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