『コーチング』
『コーチ』というと指導者というイメージが強いですが、『コーチング』は、あくまで“ 自分で考える”“ 自分で行動する” ことの手伝いをすることが目的です。
これらのスキルは、教育や子育ての分野でも大変役に立ちます。
例えば、コーチングスキルの1つに『相手の話にしっかり耳を傾けること』があります。
親は子供に望む気持ちが大きくなるあまり、子供の話を聞かず、自分の意見を押し付けることがあります。子供が自分の思うとおりに行動しない時『○○しなさい!』『どうして○○しないの!』などと言ってしまってはいないでしょうか?
そのような言葉を言ってしまいそうになった時は、グッとこらえて、まずは子供の意見を聞きましょう。
『○○ちゃんはどうしたいの?』『どうして○○したの?』と言葉をかけ、しっかりと相槌を打ちながら、子供の気持ちや意見に耳を傾けてください。
親から見れば最善の方法ではなかったとしても、子供は子供なりの考えを持って行動しています。
そして改善の余地がある場合は、
と一緒に考えさせると良いのです。
『人間には耳は2つあるのに、口は1つしかないのは、人の話をよく聞くためだ』
とは、古代ギリシャの哲学者ゼノンの言葉です。
自分の意見中心に行動せず、周囲の意見に耳を傾けることの大切さを説いていますが、子育てでも同じことが言えます。
日常生活では、どうしても耳以上に口を働かせがちですが、しっかりと耳を傾けられる『聞き上手』な親になりましょう。