20年後のカナダは10人中3人が移民者になる。
先日カナダ統計局から20年後の移民者と移民者の子供の数が今後20年でどう変わるか、という調査結果が公表となりました。
2011年の調査では20.7%の移民者の数が20年後には1割増えて、30%に達するだろう
移民者の子供の占める割合は2011年では17.5%であったのが、20年後には20%を占めることになるだろう
なお、1871年当時、初めて実施された国勢調査では、370万人の国民のうち16.1%がカナダ国外(イギリス、アメリカ、ドイツ)で生まれた人たちだったとのことです。
こうした移民者人口の増加により、今年で建国150年を迎えるカナダの将来像が変わるかもしれないと推測されています。
例えば移民者の増加が続く限り、家庭で話される言葉に影響が出てくだろうとしています。
ケベック州では2011年79%の人がフランス語を母国語としていたが、2036年には69-72%に落ちるだろうと予測し、またカナダ全土で2011年21.3%の人がフランス語を話しているのが17~18%台に落ちるだろうとしています。しかも、ケベックでは移民者が新しい言葉として選ぶのはフランス語よりも英語のため、英語を話す人口が16-17%に増えるだろうともしています。
2036年には英語もフランス語も母国語でないカナダ人の数は実に30%にものぼることになり、2011年の調査時より10%以上も増えるようです。
統計では今後の移民者はヨーロッパからは減り、アジア圏からの移民者が移民者全体の半分を占めることになると予測するものの、労働人口は2011年時点よりも20%増えて40%くらいになるだろうと予測しています。