体は嘘がつけない

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第21回 体は嘘がつけない

日本人は欧米人に比べて、嫌なことをはっきりと言葉で“NO” と表現することが苦手かもしれません。ですが、お国柄に関係なく嫌なことを我慢し続けると、カラダは嘘がつけないので、あなたの代わりに“NO”を主張するようになります。
 体の中にストレスバケツがあると想像してみてください。若かったり、まだ勢いがある時は、感じたくない感情を押し込めることができるかもしれませんが、それらが自分の中から消えてなくなるわけではありません。ストレスはバケツに少しずつ溜まっていきます。バケツの大きさは人によって違いますから、ストレスの溜まり方も違ってきます。もし、ストレスバケツが一杯になりかかっていても、それに気づかなかったり、気づいていても発散できなかったり、または気持ちを上手く表現できないことが続くと、体は病気を作ってそれらのエネルギーを発散しようとします。

■カラダの不調を感じた時、チェックしたい2つのポイント
 特に大きな原因が見つからなくてもカラダの不調が続く場合は、まず人の機嫌を取ろうとしていないかを振り返ってみて下さい。 自分の機嫌より人の機嫌を取ろうとしていることが習慣化されていると、 自分のニーズや感情に気づかないように無意識の間にしているかもしれません。
 次は、自分と他者の間にヘルシーな境界線が引けているかどうか。国境があるように、他者との間に心の境界線を引くことは、ヘルシーな人間関係を築く上でとても大切です。境界線が上手く引けていない人は、人の問題を自分の問題にしてしまったり、人から言われ放題な状況になっても言い返せなかったり、心や体を傷つけられてもその関係から離れることができないような人間関係に陥ってしまっている可能性があります。
 人の問題を一緒に考えることはヘルシーですが、自分が解決してあげなくてはと思い込み、相手よりも自分が頑張ろうとしてしまう行為は、相手の境界線の域に入っています。こうなってしまうと、自分でコントロールできる範囲以上のことをやろうとしてしまったり、相手のネガティブな感情も自分のことのように感じやすくなるので、ストレスバケツが2倍の速さで一杯になってしまいます。

■感情表現することはヘルシーな人間関係を作るカギ
  自分の感情を表現することは 、心と体のため、そしてヘルシーな人間関係を作っていく上でとても重要です。上手く自己表現ができないと心配している人は、コミュニケーションスキルを上げていくことで少しずつ自信を持つことができるようになります。まずは、安心して自分の気持ちを表現できる人や場所を見つけることから始めてみましょう。

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Sunny Chung

大阪府出身。BC州認定心理カウンセラー。 米国ワシントン州シアトル大学で心理学の学士号を取得。シアトルシティー大学院で経営学修士(MBA)取‬得。バンクーバーのアドラー大学院で心理カウンセリング修士課程(MCP)修了。過去10年間アメリカの企業や UBC で人事兼トレーニングマネージャーとして各部署のコミュニケーションを含め、色々‬な人間関係や仕事上での問題解決方法をコーチング。現在は、心理カウンセリングを通し、クライアントのエネルギーを読みな‬がら各自の潜在意識にアクセスし、コアのブロックを外し、人生をリセットするためにどんな「気づき」が今必要なのかを分かりやすく伝えている。‬またホリスティックライフコンサルタントして、マクロビオティック、東洋医学、心理学、脳科学、スピリチュアルなど‬を取り入れた独自のメソッドを確立。各種セミナーでは深い気づきをたっぷりの愛と笑いで与えている‬。

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