映画まみれの2 週間! VIFF では何を見る?
毎年恒例のVIFF(Vancouver International Film Festival -バンクーバー国際映画祭)の季節がやって来た。今年の日程は、9 月28 日から10 月13 日。 会場となる7 つの映画館で、世界73 ヵ国から集まった300 本以上の映画が上映される。その中から、普段はスクリーンで観る機会がない日本映画の話題作や、 個人的注目作をピックアップしてみた。
★ A Beautiful Star『美しい星』 ごくごく平凡な家族が、ある日突然『宇宙人』として覚醒する、という三島由紀夫の異色SF 小説を、現代を舞台に映画化。上映当日は両方とも吉田大八監督の舞台挨拶があるそうだ。
・10 月4 日(水)9:00pm / 6 日(金)4:15pm International Village
★ Close-Knit『彼らが本気で編むときは、』 『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子監督の5 年ぶりの新作。トランスジェンダーの女性リンコを演じる生田斗真 がそれはもう美しい。
・10 月10 日(火)6:30pm / 12 日(木)4:15pm International Village
★ Gukoroku-Traces of Sin『愚行録』 いい人が1人も出てこない、どんよりする…と観た人からは散々な言われようだが、だからこそ怖いもの見たさで観たく なる。果たしてあんなステキな妻夫木聡が出ていても、どんよりするのか?
・10 月3 日(火)9:45pm International Village
ドキュメンタリー部門で興味を惹かれた2作品は、どちらも外国人監督の手によるもの。
★ The Departure 自殺防止の活動に奔走する僧侶に密着したドキュメンタリー。
★ Caniba あの「パリ人肉事件」で知られる佐川一政と弟の現在を追った異色作。
そして、個人的に一番楽しみにしているのが、今年初めのサンダンス映画祭でプレミア上映されて以来、絶賛のレビューしか聞こえてこない『Call Me by Your Name』。先日のトロント国際映画祭でもダントツで好評だった。イタリアの美しい避暑地を舞台に、17 歳の青年と、彼が憧れ、やがて恋心を抱く年上のアメリカ人男性とのひと夏の恋を描いた青春映画。主演のTimothée Chalamet とArmie Hammerの演技には、早くもオスカーの呼び声が高く、観るのが待ち遠しい。
Twitter: @usagy_van
さすらいの旅がらすライター。2002 年からバンクーバーに在住。好きな海外ドラマ、映画は数知れず。面白ければ何でもござれの雑食系で、カナダ、アメリカ、日本を股に掛けて映画やテレビを追っ掛ける日々。
Web 媒体を中心に海外ドラマや映画レビューなどを執筆。
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