第25回イライラと慢性疲労には「仮面うつ」が隠れている
最近日本では「うつ抜け」という言葉が流行っているそうです。うつ病は色々なタイプに分けられますが、「仮面うつ」と呼ばれているものもあります。 これは一見、外からは元気そうに見えても、「 めまい」「肩こり」「倦怠感」など、症状が体にグッとくるタイプです。北米には「 仮面うつ」や「自律神経失調症」という言葉はなく、不定愁訴のような症状は”Somatoform Symptoms” と呼ばれ、 ひとくくりにDepression(うつ)と診断されることがあります。
うつは大きく環境が変わることで発症しやすくなると言われています。一般的に、うつ病は不定愁訴のような症状プラス、引きこもる、食欲がなくなる / 食べすぎる、感情のアップ&ダウンを激しく感じる、眠れなくなる/ 寝すぎる、 やる気や興味がなくなる/ 集中力が出ない、罪の意識が激しい、自分に対して価値を見出せないなどが2週間以上続いている状態です。うつの現れ方は人によって大きく違ってきます。イライラが止まらず、親しい人や家族に当たったり、被害妄想的な感覚に襲われるのもうつの症状の1つです。
「仮面うつ」は特に、本人がうつになっていることに気づかず、1人ひそかに悩まれている場合がほとんどです。うつは治療しないでそのままにしておくと、 慢性へと進行していく恐れがあります。こうなってしまうと「うつ抜け」は困難になり、ひどい時で10 年以上かかる場合もあります。
うつ病は脳や遺伝性の病気だとも言われていますが、治療を受ければ必ずよくなります! これからのバンクーバーは、特にSeasonal Depression(季節うつ)の症状が出やすくなるので、気持ちの浮き沈みは軽視せず、なるべく早く専門家に相談してくださいね。
■家庭環境が悪かったのは「親のうつ」が原因だった?!
以下のような家庭環境で育った場合は、親が「(仮面)うつ」になっていた可能性があり、うつ病が発症しやすい体質を受け継いでいるかもしれません。夫婦の会話はほとんどなかった、母はいつも父に対して我慢していた、両親共に仕事ばかりでいつも疲れていた、感情の起伏が激しすぎた、アル中だった(またはギャンブルなどのアディクションがあった)、親が真面目すぎるか厳しすぎた、よく子供に怒鳴ったり体罰を与えていた、子供を構いすぎていた(あるいは放任し過ぎていた)など。
親も人間ですから、自分や仕事のことで精一杯でストレスが溜まり、結果うつになってしまうことも多いにあります。その家庭環境が家族の脳環境そのものとなり、そこで育った子供は大人になっても環境の変化になかなか適応できなくなります。心当たりがある人は、 少しずつ適応能力を身につけ、誰か頼れる人に相談したりして、日頃からストレス発散することをオススメします!
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