火曜日は映画に行こう!
まさにアトラクション! 4DX で映画の世界を体感する

まさにアトラクション! 4DX で映画の世界を体感する

 日本に一時帰国すると、美味しいものを食べたり、友達と会って美味しいものを食べたり、家族や親類と会って美味しいものを食べたりして、満腹中枢との戦いに明け暮れるのが常だが、時間が許せばできる限り映画も観に行
くようにしている。大抵は、バンクーバーではなかなか観られない邦画作品が中心になるが、去年の帰国時には日本で唯一のIMAX® 次世代レーザー『ダンケルク』(2017 年/ 監督・Christopher Nolan)を観るため、大阪日帰
り弾丸ツアーを敢行。最大1.43×1のアスペクト比の画面は、壁一面を占める“縦18 m、横26 m” という6 階建てのビルに相当する巨大スクリーン。
そこに4K ツインレーザープロジェクションシステムで映し出される鮮明な映像と、臨場感溢れる12ch サラウンドシステムの音響で、まるで自分が映画の中にいるような感覚を呼び起こす。改めて、劇場で映画を観ることの醍醐
味を味わうことができた。
 また、帰国するたびにぜひ体験してみたいと思っていたのが、日本ではすっかり定着した4DX 上映だ。3D の更に上を行く4DX は、画面のシーンに合わせて座席が動き、水しぶきが飛び、霧が漂い、風が吹く。劇場内で雷のような眩しい光が降り注ぎ、香りや嵐や雪も再現するという「体感型シアター」だ。念願叶って、今回の日本滞在ではついに4DX を体験、しかもプログラムは、これを4DX で観なくてどうする!という『Godzilla:King of the Monsters』(2019 年/ 監督・Michael Dougherty)「4DX3D マキシマムバトルエディション」だ。4DX の演出強度1~ 9 の設定のうち、最も強いレベル9 の動きが集中的に使われているというだけあって、椅子から振り落とされそうになる、3D メガネが跳ね上がるという激しさ。ゴジラの足音や咆哮で全身が揺れ、ラドンの風圧で髪の毛は舞い踊り、キングギドラがゴジラを殴れば背中からどつかれる…そんな迫力の怪獣バトルを全身で体感できる最高のアトラクションだった。
 残念ながら、2019 年6 月現在カナダ国内で4DX を導入しているのは、トロントのCineplex Cinemas Yonge-Dundas の1館のみ。Cineplex は、今後カナダ全土に13 の4DX シアターをオープンするそうなので、近い将来バンクーバーにも4DX が来るのでは?と期待している。

高野 宣李(たかの せんり)
Twitter: @usagy_van
さすらいの旅がらすライター。2002 年からバンクーバーに在住。好きな海外ドラマ、映画は数知れず。面白ければ何でもござれの雑食系で、カナダ、アメリカ、日本を股に掛けて映画やテレビを追っ掛ける日々。

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