最終回! 大人の自閉症について
4 年半続いたコラムも今月が最終回となりました。最後のトピックは、大人の自閉症についてです。アスペルガー症候群というのを聞いたことがあると思いますが、症状を簡単に説明すると、『人と目が合いにくい』、『空気が読めない』、『人の表情や感情を読むのが不得意』、『趣味や活動がパターン化している』、『親しい友人関係を作ることができない』、『社会においての暗黙のルールが分からない』、『できる科目とできない科目の差が激しい』、『好きなことには没頭できるが、嫌いなことになると見向きもしない』などです。
少し前までは、アスペルガーと自閉症は分けられておりましたが、現在では、アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムの1つとして認識されています。
■『変わってるね』ってよく言われてきたけど、自閉症だったんだ!?
子供の頃、自閉症だと親が認識していなく、変わっているといじめられてきたり、人の輪に入られなかった人は意外に多いようです。日本では、北米に比べてメンタルヘルスの認識がまだまだ低いので、親や先生からもなかなか気づいてもらえないこともよくあります。また、実際自閉症だったのに、子供の頃、ADHD と診断された人も多いようです。アスペルガーは自閉症の1つですが、違いは、アスペルガーは自閉症の中でも程度がまだ軽く、High Function Autism と呼ばれています。しかし、共通している症状は、1つのことに没頭し、何時間でもそれに集中していられます。それは、絵であったり、ゲームであったり、スポーツ、勉強の中でも限られた科目だけ何時間でも勉強できます。本を読む時、普通に読めず、行を飛ばして読んでいたりすることもあります。また、人の表情や感情をうまく読むことができないので、人の言葉をそのまま鵜呑みにしてしまうので、騙されやすいというのも特徴の1つです。感情は怒りを強く感じ、自分が納得できないと、とことん相手を負かそうとします。そのため、パートナーとうまくやっていくことが困難になることも多く、相手は『カサンドラ症候群』を引き起こすこともあります。
■カサンドラ症候群について
カサンドラ症候群というのは、パートナーの言動の何かがおかしい、でも何がどう悪いのかがよく分からず苦しい状態のことです。パートナーに自分の気持ちを何度説明してもわかってもらえないので、 喧嘩も絶えず、どう2人の関係を改善すればいいのか途方にくれ、口をきくのも疲れてきます。ただ、ほとんどのカサンドラ症候群になっている人は、相手の言動が症状から来ているものだとわかれば、パートナーとの関わり方を変えることができるので、とても気持ちが楽になってきます。パートナーとの喧嘩が絶えないのは、必ず原因があるものです。もし、何か思い当たるところがあれば、1人で悩まず、必ず専門家に相談してみてくださいね!
■ありがとうございました!
今までたくさんの方から、コラムいつも楽しみにしていますとコメントもいただきました。コラムは今月で終わりますが、引き続き、個人&カップル・カウンセリングは行っておりますので、何かありましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね!
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