『不動産を買う』実践編
【住所】
#1903-1082 Seymour St. Vancouver
MLS #R2439783
【売却希望価格 】
$599,000
【フロア面積】
501スクエアフィート
1ベッドルーム、 1バスルーム
駐車スペース1 台分付き、管理費 $272.97 築年数14 年 鉄筋高層住宅
(4月号Oops発刊時点で売買が成立している場合もあります。)
さて、こちらの物件を購入するには、いくら位の頭金が必要なのでしょうか。
具体的に実践編と参りましょう。
一般的な頭金 20% $119,800
借入金 $479,200(返済期間25年)
月々のローン返済額 $1,980 (隔週で月 2回に分けた返済額の合計)
(注)今回適用したローンの利息は2020年3月時点のものであり、お客様の 所得や頭金などにより変動するものであり、保証するものではありません。どうぞご了承下さい。
先月のコラムで景気や政治など何かのきっかけで不動産市場は動きます、と書いた矢先、コロナ感染拡大(COVID-19)で、世界は由々しき事態に直面し、 何もかもが急変の様相を見せています。COVID-19 の影響として、まず、カナダは公定歩合を3 月4 日に1.75%から1.25%に、そしてわずか9 日後の3 月13 日Emergency Interest Rate Cut として、さらに0.5%低い0.75%としました。これに準じて、基準金利(Bank Rate)が1%となり、ほとんどの銀行のプライムレートが、3.95%から3.45%と引き下げられました。
バンクーバーの不動産取引価格は昨年の後半辺りを底値に、ゆるやかながらも上昇傾向にあり、需要過多へ移行しながら、売り上げ件数も増えていたところでしたが、どうやらその活動に一時的とはいえブレーキがかかりそうです。大幅な金利の下落は、モーゲージを組むには有利に働き、好適機会を注視していたミレニアル世代が不動産市場に参入してくるという期待材料があるにもかかわらず、不透明な先行きとなりました。世界規模での経済活動停滞となれば、需要だけでなく供給も急減するというさらなる景気減退も懸念されます。
現在、不動産協会の方針としては、オープンハウスやショーイングなど、他の産業と同じく自粛の方向です。最後に現在、モーゲージを変動金利で組まれている方、プライムレートの引き下げが現レートに即時適用され、月々の支払いが少なくなります。固定金利の方は残念ながらそのままです。なお4 月6 日に予定されていたモーゲージ審査法(Stress Test) の緩和は無期限に延長されました。