小さな子どもは、本能的に『何だろう?』『なぜだろう?』という好奇心を持っています。知能、体力、学力ともに優れた子どもに育てるためには、小さなうちからこの好奇心を満たし、誰もが生まれながらに持っている探究する能力を伸ばしてやることが大事です。
お父さんやお母さんとの遊びは、子どもの脳に大量の刺激を与え、すさまじい速さで配線を作っていきます。特に第2の脳と言われる指先を使う遊びは、赤ちゃんの頃から積極的に取り入れていきましょう。
子どもの遊びは、学びの宝庫です。20 年ほど前に『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という、アメリカ人著者が書いたエッセイが大反響を呼びました。でもこれは決して大げさな話ではないのです。
子どもの遊びの世界には、将来を左右するであろう様々な能力を身に付ける環境が整っているのです。例えば、ごっこ遊びは記憶力や言語発達、注意・観察力、社会性などが身に付き、昔ながらの福笑いやカルタなどの認識遊びは、推察力・類察力、関係概念などを学びます。積み木やブロック遊びなどの構成遊びは、認識力や創造力、表現力や記憶力、空間認識力を伸ばします。また、遊びの中でルールを守ることやコミュニケーションの取り方、我慢すること、自己主張の仕方も学ぶことができるのです。
私がお勧めする、
『小学校に上がる前に必ずさせておいた方が良い遊び』はブロックやパズル遊び
です。
小さなうちに、これらの立体や図形遊びに触れる機会が少なかった子どもは、立体感覚が育ちません。
例えばブロックがあれば、電車でも、恐竜でも、ままごとに必要な鍋でも、お人形のベッドでも、実物を観察して、創造力を生かし、子ども自身で作ることができます。
これらの遊びは、様々な能力を伸ばしていきます。全てを買い与えるということは、子どもから、この考える時間を奪っていることになるのです。