しつけの重要性
しつけとは、生きていくうえでの決まり事や約束が分かるように子どもを育てることです。
しつけは、生まれてすぐに始めなくてはなりません。
3歳までわがままいっぱいに、自分の気持ちをコントロールできないように育てておいて、3歳から決まりやルールを教えようと思っても手遅れなのです。
しつけの第1歩は、コミュニケーションの仕方を教える ことです。そのためには親のスキンシップや言葉がけが重要です。
また、お母さんの態度に一貫性があることも大切です。規則正しく接することから、赤ちゃんは決まり事を知り、記憶力の高い賢い子、我慢のできる子になり、子育てが楽になります。
しつけ には、
『基本的なしつけ』
『精神的なしつけ』
『社会的なしつけ』 の3種類があります。
『基本的なしつけ』とは衣食住に関する、生きていくために必要なことです。食事のとり方や排せつの仕方、清潔や安全を保つことなどがそうです。
『社会的なしつけ』とは、責任感や勤労意欲、対人関係や言語知識、さらにはマナーや道徳など、社会の一員として生きていくために必要なものです。これらのしつけに関しては、保護者として何を教えればいいのかということが、分かりやすいと思います。
『精神的なしつけ』は最も難しいです。基本的人格を形成する大事な幼児期に、最も大事なことは『①我慢』です。子どもの欲望は常に満たされていると際限なく膨らみます。
何でも思うとおりになる子どもは、決して満ち足りず、常に欲求不満を感じています。
子どもの欲求不満は与えすぎから生じるのです。
我慢をさせる親の厳しさが子どもの心に入っていなければ、子どもは親を尊敬せず見下すようになってしまいます。
さらには、 『②親切』『③正直』『④従順』『⑤感謝』の心を育てることが大切です。そのためには、両親が自らの行動で手本を示すことが大変重要なのです。
子どもは、『お父さん・お母さんの鏡』である
ことを、決して忘れないでくださいね。