カナダドルの下落が止まりません。株式市場も「メロメロ」状態。
2016年の世界経済は「混沌」としています。中国問題に、シリア問題、経済にプラスになるような材料が見当たらない、というのが素人ながらもわかります。
カナダに暮らす、またはこれからカナダにくる、留学生やワーホリの皆さんを含めた「日本人」にとって、このカナダドルの下落は果たして、プラスかマイナスかを、「5つの視点」から考えてみましょう。
1、円⇒カナダドル 為替レートが良くなる。
円 の価値が上がって、日本から持ってくる、または送金してもらうときの為替レートがドンドン良くなって、何もしなくても、持ち金が増えていきます。
カナダドル建の品物を買うとき、日本のクレジットカードで支払うと「得した」感じになります。100ドル が90円くらいの計算で日本で引き落とされると1割くらい「得した気分」です。※実際の引き落としを確認していないのでこの情報は不正確な可能性があります。
2、日本から支給されている年金の手取り額が勝手に増える。
以前私(編集長)の知り合いで、1カナダドルが3桁だったころ、これでは生活できないと帰国されたのを思い出しました。今は全くの逆。日本から送金されてくる年金額が増えていくことになります。
しかしながら、持っている資産(先日届いたアセット価格)を日本円計算をすると、目減りして、ガックリします。また、賃金が下がった感覚になります。
3、アメリカに行って、買い物がしにくくなる。
アメリカドルはカナダドルの1.3倍以上の価値だから、アメリカドル建ての買い物をすると、ビックリするくらい高くなります。
買い物はカナダ国内ですることになりますが、輸入価格が上昇して、食料品(果物類)等の値段が上がってくるのが辛いくなっていきます。お米なんかアメリカ産ですので、すでに高くなっているのが、さらに高くなると思われます。コーヒーも上がってきています。
4、帰国する人にとって、せっかくせっせと貯めたカナダドルの価値がドンドン下がっていく。
ワーホリで一生懸命働いて貯めたお金の価値が日本円に対して弱くなっていくので、「たったこれだけ?」ということになりかねないです。
5、バンクーバーの不動産が更に外国人によって買われていく。
カナダドルが安くなれば、相対的に外国の通貨が強くなるわけですので、不動産を今まで買いたくても、値段が高くて買えなかった層の人たちが、「為替で安くなった(目減りした)」家やコンドを買いまくる、と思われます。聞けば、バンクーバーのダウンタウンの物件の多くが既に「外国籍」の人の所有になっているとか。バンクーバーに家を買うことがますます難しくなっていくでしょうね。