海のまちの神輿 「湘南神輿」の魅力とは
浜降祭で有名な神奈川県茅ケ崎や湘南エリアの神輿は一般的には『相州神輿』『どっこい神輿』と呼ばれています。
このユニークな神輿のスタイルには江戸前神輿とは違う幾つかの特徴があります。
鐶(かん)を叩きながら神輿を担ぎ甚句を唄いながら皆で合いの手をいれる 神輿が揺さぶられる事によって鈴の音が鳴り響き、それが担ぎ手や見ている人たちの気持ちを高揚させる。老若男女関係なく皆で楽しむ為の神輿 それが『湘南神輿』の特徴です。 櫻會では海外では初めてとなる『湘南見神輿』を茅ケ崎で 製作してバンクーバーの街の人々に一緒に楽しん頂きたいと考えています。
中里氏と櫻會の思い‟海を挟んだ友情“
湘南神輿がバンク―バーにやってくるきっかけになったのは櫻會代表の清野健二
と茅ケ崎で唯一の職人中里康則氏との出会いから始まります。
10年以上別の団体で広報担当をしていた清野が神輿の事を学びたいと数年前に茅ケ崎の中里氏を訪ねたのが始まりです。
2人はお互いの日本文化や神輿にかける情熱で意気投合、清野が日本に行く度に夜中まで神輿談義に華を咲かせるなどして交流を育んでいく中で2016年に清野が櫻會を結成するにあたり中里氏は相談役に就任 同年11月に行われた結成発表会のゲストとして中里氏が来加 彼の思いを少しでも街の方々に知って貰いたいと中里氏の講演会を行いました。
ただ神輿制作の方は資金面などの問題が大きく頓挫しかけていましたが中里氏のバンクーバーの街と櫻會に貢献したいという思いから自身の製作する神輿の奉納が行われる事となりました。
中里氏の製作する神輿は日本各地から引き合い多くあり数百万円から数千万円にまでなります。
“海を挟んだ友情”が海外で初めてとなる湘南神輿がバンクーバーにやってくる事となったのです。
これに共感した茅ケ崎の方々も応援をしてくれ、この夏には茅ケ崎から本場の担ぎ手がやってきて神輿に華を添えます。
櫻會の半纏には海のまちの友好のシンボルとなる波模様がデザインされています。
2017年2月16日、神輿製作がはじまりました。
この日は十二直出は「なる」万事成就の日。
新築など吉「房」大吉日なり。棟上げ造作など大吉の日とされており櫻會神輿とバンクーバーの街の繁栄を祈願して祝詞(のりと)をあげ神のご加護があります様にと材料を清める神事が神奈川県茅ケ崎市にて執り行われました。
次の世代へ大切な心を伝えたい‟櫻會の思い“
晩香坡櫻會(バンクーバーさくらかい)は日本の伝統的な文化をこの街に暮らす次の世代に伝えて行きたいとの若者達の思いから結成されました。 海を越えてこの土地へやってきた先人の方々への努力に感謝の念をもちつつ今を生きる 私達の願いや思いと共に伝えていきたいと考えています。
櫻會が大切するのは3つの輪(和)です
『家族との和』『仲間との和』そして『地域との和』
その思いと願いがシンボルとなる『会紋』に描かれています。