3月26日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州保健省は、新型コロナウイルス(COVID-19)に関し、新たに908名の感染が判明し、その結果、BC州内での累計感染者数が95,677名(入院:294名(そのうち集中治療室:81名)に達した旨発表しました。誰もが感染予防措置を心がけているにもかかわらず、1週間で4,891名もの新規感染者が発生し、かつ、日々の新規感染者数も高止まりするなど、今週は厳しい状況が続いています。
ご承知のとおり、ワクチン接種が当初の予定を前倒しする形で引き続き実施されています。ワクチンの接種計画や接種の予約については日本語での案内も行われておりますので、お手すきの時にご確認ください。
ただ、ワクチン接種によって今直ちにこの現状が劇的に変わるわけでもありません。窮屈さがともなう状況ではありますが、在留邦人の皆様におかれましては、昨年11月末からBC州全域を対象に出されているBC州の公衆衛生命令にも引き続き留意しつつ、これまで同様、たとえ軽度であっても発熱等の症状があるときは出かけず、密閉、密集、密接の「3密」を避け、「物理的距離(physical distance)」を維持し、手洗いや手指消毒を励行するなど、これまで実践されてきた感染症対策を引き続き励行して、感染予防に努めてください。
もし発熱など新型コロナウイルスへの感染が疑われるような症状が出た場合には、「811」に電話してその後の対応について相談してください。通話は無料です。「ジャパニーズ、プリーズ」と伝えれば、通訳サービスも無料で利用できます。英会話に不安がある方も、躊躇せずご利用ください。検査については日本語の案内もあります。
次に、日本入国に際して現在提示が義務づけられています、出国前72時間(検体採取から搭乗予定航空便の出発時刻までの時間)以内の検査証明書を取得する際に注意をお願いしたい点がございます。
厚生労働省が有効と認めている検体採取の方法は、「Nasopharyngeal Swab(鼻咽頭ぬぐい液)」と「Saliva(唾液)」しかありません。しかし、「Nasopharyngeal Swab」は技術的難易度がやや高く、また、そもそも多少の痛みを伴うこともあり、受診されるクリニックによっては、鼻の奥まで入れずに検体を採取する「Nose Swab(鼻腔採取)」を採用し、検査証明書にも「Nose Swab」と書かれるところがある模様ですが、その検査証明書では不備があるとして日本入国時に指摘を受ける虞があります。
または、検体採取の際に実際には「Nasopharyngeal Swab」を受けたにもかかわらず、検査証明書に「Nose Swab」と簡略化して書かれてしまった場合も同様に、痛い思いをしたにもかかわらず、不備の指摘を受ける可能性があります。
したがいまして、検査証明書を取得するに際しては、検査予約の段階で、(1)「Nose Swab」ではなく、「Nasopharyngeal Swab」であるか、(2)証明書にも「Nasopharyngeal Swab」とちゃんと書いてもらえるか、をそれぞれ確認するようにしてください。
特に、検査証明書発行サービスを最近新たに開始した全国大手ドラッグストアでの検査は「Nose Swab」でしか行われないといったような話もあるようですので、検査予約の事前の段階で十分に確認をするようにしてください。
同じく日本入国に際しましては、位置情報確認アプリやビデオ通話アプリなど、様々なアプリをインストールすることが求められていますので、当地出発前にインストールを予め済ませてご準備ください。なお、スマートフォンをお持ちでない場合には、到着した空港においてスマートフォンを自己負担でレンタルすることとなりますので、ご承知おきください。
さて、話はがらりと変わりますが、当館でも領事窓口等で配布していました「母子健康手帳(以下、母子手帳)」が、今後はPDFダウンロード形式でのご案内に切り替わることとなりました。厚生労働省のホームページから無償でダウンロードができるようになっておりますので、ご活用下さい。
最後に、4月2日は「Good Friday」のため、4月5日は「Easter Monday」のため、それぞれ当館は休館しております。近く当館に来館予定の方はご注意ください。
最近はずいぶんと日も長くなり、晴れの日も多くなってきました。それで、つい嬉しくなって薄着で外に出ると、意外に気温が低かったり、風が冷たかったりすることもまだ多々あります。体内時計を過信して薄着で外出して、結果、風邪などひいたりしないよう、体調管理にご留意ください。それでは皆様、素敵な週末の時間をお過ごしください。