在バンクーバー日本国総領事館

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バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア(BC)州には、カナダ全土で最多の3 万2 千人を超える在留邦人が住んでいる
さらに旅行や留学、ワーキングホリデーなどで訪れる日本人も多い。そんな中で、総領事館の果たす役割は様々だ。

今回は、知っているようで今いち馴染みがない『在バンクーバー日本国総領事館のおしごと』について、内田首席領事松田領事のお二人に、お話を伺った。

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内田 晃首席領事(左)松田 茂領事・政策広報専門官(右)

とても基本的な質問ですが、領事館と総領事館というのは違いがあるのですか?

内田首席領事:呼称の違いなんです。総領事が長の場合は「総領事館」、領事が長のところは「領事館」といいますが、今はもうすべて「総領事館」です。

 

大使館と総領事館はどういうふうに違うのですか?

内田首席領事:大使館はその国の首都に置かれるもので、カナダの場合「在カナダ日本国大使館」はオタワにあります。
大使館は日本とカナダの二国間の外交上の役割を担っています。
総領事館は首都以外の主要都市、カナダではバンクーバーの他トロント、モントリオール、カルガリーに設置されています。
総領事館の主な業務として「領事サービス」というものがあって、これはビザやパスポート、出生届や婚姻届など各種届出や証明に関する業務で日本でいう市役所や区役所的なサービスです。これは大使館にも「領事部」というのがあって、そこで同様なサービスを提供しています。

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皆さんが訪れることの多い窓口(左)壁には色々な情報掲示があるので参考に!(右)

その他に総領事館はどういう役割を担っていますか?

内田首席領事:まずは当地の在留邦人、日本からの旅行者および日系人の方々が安心して滞在できるように務めることです。
それから、日本とカナダの経済交流の面では、BC 州政府と連携して双方の企業活動が円滑に進むように、情報提供や交流活動の支援をしています。
日本文化についての情報発信を通じて、日本とカナダの人々の相互理解を深めることも、大切な役割の1つです。

 

邦人が事件や事故に巻き込まれた際には、どのような対応をされるのですか?

内田首席領事:例えば先日、ホエールウォッチングの船が転覆する事故がありましたが、そういう場合には乗客の中に邦人がいないか、即座に情報収集をして状況を把握するのも総領事館の仕事です。場合によっては日本にいるご家族に連絡する必要も生じます。

 

実際持ち込まれる相談はどういうものがありますか?

松田領事:お財布を盗られて、キャッシュカード、クレジットカード、日本の保険証などすべてなくしてしまって、どうしたら良いか分からないし、連絡先も分からなくてお手上げ…という時に総領事館にいらっしゃって、どこに連絡したらいいかなどのアドバイスを行います。
ワーホリや留学などの長期滞在で来られる皆さんには、まず最初に「在留届」を出していただくのが、総領事館との一番はじめの関わりだと思います。
そして帰国の時は「帰国届」を出していただく。それだけで終わるのがこちらとしても、無事に何事もなく帰国されるということで安心なケースなのです。
こうしたトラブルがあった場合、すべての事案に直接的に介入して問題を解決するということはできませんが、その手助けになる情報を提供したり、当地で助けになる組織などを紹介したりすることができます。
領事館のホームページにも、色々な情報を掲載していますし、何かあった時には、ご質問にもお答えできます。メールでもお問い合せいただけますので、困ったらとにかくご相談ください。

 

ワーホリ・留学生の方へメッセージをぜひ。

内田首席領事:とても自然が豊かで綺麗な街、バンクーバーでの滞在をぜひ楽しんでいただきたいと思います。

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