第1回「新しいことにチャレンジ! でもその前に…」
『××ない』が導く先延ばし癖
秋になると夏の疲れがどっと出てきたりしますが、心に変化が生まれ、新しいことにチャレンジしたいと思う気持ちも芽生えてきやすくなります。そこで今回は何かを始める前に必要な心構えについてお話したいと思います。
何か新しいことをしようと思った時、なかなか行動に移せないと悩んだり、自信を失ったりしたことはありませんか? 実は行動に移せない人には同じような特徴があります。それは『やり方が分からない』という『How to』のところで詰まっているのです。また、お金がない、時間がない、情報がない、実力がない、経験がない、自信がないなど、今すぐ取りかかれない条件を最初に挙げる人も多いようです。これでは行動を起こす前に心も脳みそもプチパニックに起こしてしまいます。
心が「分からない」と「ない」に集中すれば、行動を起こす前に大きなリスクを感じてしまうので、準備に取りかかる態勢がなかなか整いません。これではいつまでも現状維持の状態が続き、やりたいことは延々先延ばしとなってしまいます。つまり、いつまでたっても自分のしたいことが叶わないので、心がもやもやしてきたり、将来の方向性に迷いが出てきたりもします。そして、「先延ばし癖」=「叶わない」という方程式が、あなたの生き方のビジョンとなってしまうかもしれません。
最初の1歩で、まずは『覚悟』を決める
もし、あなたに叶えたいことがあるのなら、たとえ今実力や経済力がなくても必ず目的を達成できる方法が1つあります。それは、やるかどうかを「決める」ことです。つまり「覚悟を決める」ということです。そして、この覚悟をまず何よりも最初に持ってくるのです。行動ができていない人にはこの意思が大きく欠けていて、頭の中で「あれこれできたらいいなと思っているだけ」になってしまっているケースが非常に多いようです。
このように言うと、その覚悟の持ち方が分からないと反論されてしまいそうですね。それはまだ、「やり方」にこだわってしまっているのです。「覚悟」には、やり方はありません。やるかやらないかだけです。または、やりたいか、やりたくないかだけなのです。そのくらい「覚悟」というのは、単純なことなのです。
情報が多き今の時代、ほとんどの方はこういった単純なことを複雑に考える癖がついてしまっています。上手くいっている人といっていない人の差は、ただ「覚悟」があるかないかだけだと言っても過言ではありません。何かにチャレンジしたいと思った時、実力のあるなしはそんなに関係ないのです。やる覚悟ができれば、自ずと知恵が出てくるし、協力してくれる人も出てくるものです。
自分の人生は自分で創っていくもの。幸せになることすらも「覚悟」がいるのです。覚悟ができれば、人の批判も自ずと気にならなくなってきますし、目標の50%はもう達成したようなものです。