今回のコラムのテーマは、否定的なことを伝える時に使えるフレーズについてお伝えしたいと思います。以前にもお伝えしましたが、直接的な言葉は誤解も少ないですが、下手をすると乱暴に聞こえてしまうことがあります。たとえば、Do you want a cup of coffee ? と聞かれて、Noと一言だけいうと、言い方によってはとても失礼なニュアンスになってしまうこともあります。
一番の基本はNo. Thank youですが、さらにスマートに断るのであれば、I’ve already had some.(もうすでに飲んだから)やMaybe later?などもう一言伝えたいものです。今日はそんな基本の頭フレーズから、言い訳として使えるフレーズまでいくつかご紹介したいと思います。
以下のフレーズを最初に言うことで、相手の人はこれから否定的なことを言われることがあらかじめわかります。そのため、否定的な内容を少し和らげることができます。なお、この場合のsorryは別に謝っているわけでなく、日本語での「すみません」と同じような使い方です。
I’m sorry… すみませんが…
I’m afraid… 申し訳ないんだけど…
I understand but… わかりますが…
Unfortunately… 残念ながら…
“I would love to but I have to prepare for my exam tomorrow”
「ぜひ行きたいんだけど、明日の試験の準備をしなくてはならないから」
“I wish I could but I have an appointment with my doctor that day”
「できたら良いのだけど、その日医者の予約があって」
“Could I take a rain check?”
“I had better take a rain check” (今回は見逃したほうが良いかも…)
「(いけないので)また今度誘ってくれない?」
rain check は北米でよく使われる表現です。
もともとは、雨で野球の試合が延期されたことから使われたようです。可能であれば、具体的な理由を述べたほうが、感じがいいです。もちろん、言い訳もありです。もし、本当はあまり行きたくない場合は、rain checkには次回誘ってというニュアンスがあるので、使用しないほうが良いでしょう。
“Thank you for (I appreciate) the offer/suggestion, but …”
「提案ありがとう(感謝します)が….
“That would be great, but… “
「とてもいいんですけど…」
すべてに共通しているのが、相手の提案を感謝して受け入れているという姿勢を見せつつ、
butを使うことでやんわりお断りしていることです。
お手伝いを断る
“I wish I could help you, but …”
「お手伝いしたいしたいのですが…」
“Normally, it wouldn’t be a problem / I would say
yes, but…”
「通常まったく問題ないんだけど/いつもだったらお引き受けできるんだけど…」
相手を手伝いたいんだけど…という気持ちを伝えつつ、どうしてもできないということを伝えます。この時のwishは誘いを断るフレーズでも出ていますが、「不可能」のことを伝えるニュアンスがあり、こういう時に便利です。
さて、今までのフレーズほぼ全てで出ていた単語に気が付きましたか? そう、逆説のbutが大切なんです。butの後の理由は必ずきちんと伝えるようにしましょう。
頭フレーズ+ポジティブなフレーズ(受け入れや感謝)+逆説のbut+理由
Don’t forget to have fun. I hope you don’t have to decline all your invitations!