海外に住んでいてショックだったことの1つは、自分がいかに日本について英語で説明できなかったかということです。今ではスマートフォンやインターネットが普及し、まさに指先ひとつで情報や画像などを手に入れることができます。だけど私が最初に海外に1人で行った時には、そんな手段はなく、すべて「言葉」で説明をしなくてはなりませんでした。
今となれば、それが英語力アップにつながったような気がします。もしあの時スマートフォンがあったならば、頼りっぱなしで自分で説明ができる力が付くには、もっと時間が掛かっただろうと思います。そこで、今回は英語での説明力を、楽しみながらスキルアップできる方法ご紹介しましょう。
食べ物を説明する
昔は日本料理といったら『BENIHANA』に代表される鉄板焼きのような、何だか説明しにくいイメージでしたが、今ではラーメン・寿司・天ぷらは一般的にも受け入れられていますね。
でも、それ以外の「日本料理」はどうでしょう。しょっちゅう日本風の居酒屋・レストランに通っている人以外は分からないのではないでしょうか? 例えば以下の料理を英語で説明してみてください。お好み焼き、コロッケ、アジの干物。いかがでしょうか?
実は、これらは海外の友人が日本に来て、どんな料理か分からなかったものです。写真があればまだ説明のしようがあったのですが、居酒屋メニューで写真もなく、頑張って説明しました。説明は何とかできるものの、美味しそうな言葉を選ぶ難しさを経験しました。目の前に説明を補足できるようなものがない時に表現を考えるのは、とても良いトレーニングになるとも感じました。その時携帯で画像を見せながら説明するとか、考えつけば良かったのですが、思いつかず逆に良かったのかもしれません。ちなみに、友人たちには幸いなことにどの料理も気に入ってもらえました。
食べ物の表現は宝の山
食べ物を説明する時は、原材料、色や形、味、そしてもちろん調理法を説明できなくてはなりません。つまり、これを英語でできるようになると、かなりの表現力が身に付きます。
先ほどの お好み焼き、コロッケ、アジの干物を例にしてみましょう。
お好み焼きの説明例:
Okonomiyaki is something like a savory pancake. Usually we mixed the batter with cabbage and other vegitables as well as meats and seafood. Japanese style worcestershire sauce is a must with dish.
お好み焼きとは甘くないパンケーキのようなものです。私たちは生地にキャベツや他の野菜、肉やシーフードなどを混ぜ込みます。日本風のウスターソースをかけます。
正直、上記の説明だけでは、細かくは分かってもらえません。でもイメージはできるはずです。ここで覚えておくと便利なのは、savory という言葉です。いわゆる甘いものの逆で塩っ辛いご飯系というニュアンスを伝えることができます。また意外と料理をしないと知らない言葉が「生地」=batter です。天ぷら生地はtenpura batter、カリッと揚げるためによくpotato skins で使われる秘密の生地はbeer batter といったりします。butter とは発音が異なるので気をつけてくださいね。またウスターソースの説明は大変難しいので、元となったworcestershire sauce に Japanese style とつけることで、なんとなく味を思い浮かべてもらえました。Japanese style とはどんなの?と聞かれたら、much sweeter and thicker sauce と伝えるのはどうでしょうか。
長くなりましたので続きは次回。それまでに、コロッケ、アジの干物の説明を皆さんでぜひ考えてみて下さい!