みなさんは、5文型って覚えていますか?
中学や高校で教わり、英語の文は「どんなに長くても5文型のうちのどれかに当てはまります」ということを言われたことがあるのではないでしょうか?
【5文型】
第1文型:S V
第2文型:S V C
第3文型:S V O
第4文型:S V O O
第5文型:S V O C
*S:主語 V:動詞 O:目的語 C:補語 でも接続詞が出てきた途端、何文型が分からなくなってしまう…
そんなお悩みを今日は解決します。
ではまず、こちらの例文の文型分けしてみましょう。
文型分けの答えはこちら
①Erika decided to take English classes and change her career.
②Erika decided to take English classes because she likes American dramas.
Andもwhenも同じ接続詞のはずなのに、どうして①はM(修飾語)にならないの???と疑問に思うかもしれません。
実は、接続詞は等位接続詞と従属接続詞の2種類があり、等位接続詞の場合には、そのあとも文型を取る必要があります。
等位接続詞と従属接続詞のちがいとは?
接続詞には、等位接続詞と従属接続詞の2種類があります。
等位接続詞とは、接続詞の前と後がどちらも言いたい重要なことの場合に使います。
代表的なものは、and, but, or, soなどです。
また、等位接続詞でつなげるには、同じ品詞かつ同じ働きをしていないといけません。
【等位接続詞の文型分けのコツ 】
①等位接続詞のあとの品詞を見る!
②andの前をさかのぼって同じ品詞の単語を見つける!
③同じ品詞より前の部分をandのあとに入れる!
この例文の場合は、andのあとに動詞の原形のchangeがあります。
andの前をさかのぼると…動詞の原形のtakeがありました!
そして、Takeより前の部分(Erika decided to)をandのあとに入れます。
つまり、元々の文に直すと…
Erika decided to take English classes and Erika decided to change her career.
このようになります。
他の例文も見てみましょう。
このような文型分けになります。
では、従属接続詞はどんなものがあるでしょうか。
When, because, since, although, if, unlessなどがあります。
これらは等位接続詞とは違い、主節によりかかる形でつなぎます。
例文を見てみましょう。
Erika liked American dramas when she was a child.
(エリカは小さいとき、アメリカドラマが好きだった。)
この文の中で、“When she was a child.(エリカは子供のとき)“
だけを見ても、意味が分かりません。
“Erika liked American dramas(エリカはアメリカドラマが好きだった)”
という主の文があって初めて、この文全体の意味が分かります。
つまり、接続詞のかたまりだけで意味が通じないときは、
従属接続詞が使われており、M(修飾語)とみなします。
【等位接続詞】
主な等位接続詞の頭文字をとってFANBOYS(ファンボーイズ)と覚えましょう!
F for
A and
N nor
B but
O or
Y yet
S so
【従属接続詞】
because,since,when,as,while,until,before,after,although,though,unless,
as long as,once,provided,by the time,that,if,whether など
*that, if, whetherのかたまりは、大きな名詞のかたまりにもなります。
【例】
Aki knows that Erika will be late.
(アキはエリカが遅れることを知っている。)
I don’t know if Kenny can pass the exam.
I don’t know whether Kenny can pass the exam.
(私はケニーがその試験に合格できるかどうか分からない。) 以上、等位接続詞と従属接続詞のちがいと、文型分けの方法についてご紹介しました。接続詞によって1文が長くなれば長くなるほど、その文の中の大事な部分を見落としてしまいがちです。
しっかり文型を見極めて、正しく理解できるようにしましょう!(3/26)
校長: Aki Yoshida
Simon Fraser University 卒業。SFU で講師として日本語を教え、オンライン教材の開発にも携わる。TOEIC 990点。
Able English Studies