似た意味の前置詞特集! 期間を表す前置詞 forとoverをネイティブはどう使い分ける?
TOEIC PART5 問題解説⑦⓪

<期間を表す前置詞(~の間)> 前置詞のあとの名詞の違いに注目しながら次の例文を読んでみましょう!
【for】
Aki took a shower for 10 minutes.
アキは10分間シャワーを浴びた。
【over】
Erika has visited 5 countries over the last 3 years.
エリカは過去3年に5か国を訪れた。
【during】
Kenny went to the washroom during the break.
ケニーは休み時間にトイレに行った。

違いは分かりましたか?
forのあとにはすぐ数字を持ってくることができます。しかしoverのあとにはthe lastがあり、そのあとに数字です。
なぜかというと、overは副詞で使われると~以上という意味になります。
例えばover ten days「10日以上」やover 20 years old「20才以上」ですね。

前置詞のoverは「~の間」という意味になります。副詞との違いを強調するために、前置詞としてoverを使う場合はthe last, the past, the next, the curse ofなどのクッションを入れて、前置詞であるということを示す必要があるのです。

Dringについては、うしろに数字をもってくることができません。Duringのあとには、季節や休暇などの期間の名詞を使います。
TOEICでよく用いられるひっかけですが、During の後には絶対に~ingは持ってこられません。 意味の上では「~している間」となるからって決して後ろにINGを持ってこないように!

じゃあoverとforの意味の違いは??
キーワードは「一貫」と「変化」
使い方の違いは分かった!

じゃあこの2つの意味の違いは何だろう。この2つの例文を見てみよう。
Over the past decades, the concept of “friendship” has evolved.
「何十年もの間に友達の概念が進化してきた。」

For several decades, many scientists have tried to see dark matter.
「何十年もの間に科学者たちはダークマターを暗黒物質目で見ようとしてきた。」

ここで大事な違いは「一貫」と「変化」 です。上の例文では「友達の概念」がどんどん変わってきた事、つまり「変化」を示しています。しかし下の例文では、何年もの間「一貫」して科学者たちは努力してきたことになります。
これがforと overとの大事な違いなので覚えておきましょう!

TOEIC PART5 問題解説⑦⓪

70) Although the company still hasn’t made any official announcement, Joe Fonte has finally been _________ to lead the upcoming project.

(A)convincing (B)convinced (C)convince (D)convincingly

難易度(★★★★☆)700点必須問題
【解答・解説】
単語の使い方の問題。選択肢に同じ単語が並び、しかも元の単語が動詞の場合は必ずその動詞が自動詞なのか他動詞なのかを考えよう。convince は「納得させる」という意味の他動詞。そして、必ず後ろに目的語(人)を持ってこなくてはいけない。空欄の後ろには「人」がないので、この文章の動詞の形は受動態にしなくてはいけないのが分かる。空欄の前にはbe動詞があるので過去分詞形を入れれば受け身の文章にすることができる。

答えは(b)

全訳
「まだ会社は正式な発表は行っていないが、ジョー・フォンテが次のプロジェクト指揮をすることに納得した。」

覚えておこう!
upcoming: 次の
convince: 納得させる

Able English Studies TOEIC 専門校
校長: Aki Yoshida
Simon Fraser University 卒業。SFU で講師として日本語を教え、オンライン教材の開発にも携わる。TOEIC 990点。
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