前回は、第一印象アップの3つのポイント ①表情、②服装、③挨拶 のうち①、②について勉強しました。ビジネスマナーの基本は、この3つに更に ④立ち居振る舞い・所作、⑤言葉遣い を合わせた「基本5原則」であると言われます。
今回は、③挨拶と④立ち居振る舞い・所作について、基本的なポイントを押さえていきましょう。
挨拶の良し悪しでその人が分かると言われます。いつでも、誰に対しても、気持ちの良い挨拶を心掛けたいものです。ポイントは、 ①明るくはっきりと、②いつでも、③先に、④目を見て、の4 つ 。お辞儀をする際は、ぺこぺこしたり、首だけのお辞儀ではなく、背筋を伸ばし腰からお辞儀をするようにしてください。お辞儀の際も最後はアイコンタクトを忘れずに。
どうも…「どうも」はよく使われる言葉ですが、 これだけではきちんとした挨拶とは言えません。 「どうもありがとう」「」どうも失礼いたしました」 など、最後まで言葉にすること。
すみません…社会人なら「すみません」より「申 し訳ございません」と言えるように。ビジネスシー ンで「ごめんなさい」は使いません。 お礼の際にも「すみません」という人がいますが、 感謝を表す時ははっきりと「ありがとうございま す」と言えるように。
ご苦労様でした…目上・上司からのねぎらいの言 葉です。原則として、目上の人には使いません。 社内では「お疲れ様でした」が良いでしょう。
立ち居振る舞いにも人となりが表れます。日頃のあなたの振る舞いや所作はマナー違反になっていませんか? この機会にセルフチェックをし、できていないことは修正していきましょう。
【立ち方】
・かかとを揃えて立つ。つま先はこぶし1つくらい開く。
・膝を伸ばし、腰~背筋~首筋~頭まで一直線になるような気持ちで、下腹部に少し力を入れると、きれいに立てる。
・手は前で組む。男性は中指をズボンのサイドの縫い目に揃えてもよい。
・あごと頭はまっすぐ正面に向ける。
NG ×猫背や首が左右に傾く癖。顎を引きすぎたり上げすぎない。
【座り方】
・できるだけ椅子の左側から着席(状況によっては左から座れないこともあります)
・背筋を伸ばして深く座る。ただし背もたれにはもたれない
・脚は、男性は肩幅に開き、女性は膝とかかとを揃えると、きれいに見える
・手は、男性は両太腿の上に置き軽く握るか、指を揃えて置く。女性は指を揃え、両手を重ねると良い。
NG ×脚や腕は組まない。男性は両ひざを開けすぎない。
【歩き方】
・背筋を伸ばして、きちんと足を上げて歩く。
NG ×肩を振る。足を引きずる。姿勢が悪い。内また、外また。
【物の授受】
・できるだけ両手で持つ。
・相手が見やすい方向に物の向きをかえる。
・できるだけ胸の高さで相手に渡す。
・物を渡す時、視線と言葉を添える。相手の目を見て、「どうぞ」「よろしくお願いします」などと一言添えて。
・相手が確実に受け取ったことを確認して手をはなす。
NG ×片手渡し。相手を見ない。低い位置で渡す。相手から見て逆方向に物を渡す。
【目線】
・相手をまっすぐ見る (あごと顔の角度に注意)
・挨拶の時もしっかりアイコンタクトをする。
・お辞儀の際は、アイコンタクト→お辞儀→アイコンタクト
NG ×相手と視線を全く合わせない。相手をじっと見つめすぎる。
次回のテーマは『言葉遣い』です。