今回のコラムのテーマは、自分をもっとアピールするための『自己紹介のすすめ』です。
皆さんは、どのような自己紹介を普段していますか?当たりさわりない、 “Hi, I’m 名前. Nice to meet you.” でしょうか?
それだとなかなか印象に残らないだけでなく、本当に大勢の中の1人で終わってしまいます。
そこで、自己紹介で相手の印象に残りやすくなる、どこでも使えるヒントとフレーズを、今回はご案内します。
研究では、第一印象がかなり長い間その人の印象として記憶に残ることが検証されています。それだけ最初に人に与える印象が重要だということです。第1回のコラムでもお伝えしましたが、自分で訴求しない限り海外では相手は察してくれません。自己紹介で自分を訴求することはとても大切です。
1.相手の目をしっかり見て、きちんと握手をする
目力は大切です。目を避けると何かを隠している印象になります。また欧米では、握手が弱かったりすると気弱だったり、信用できない感じを伝えるので、キュッと軽くてもしっかり握手しましょう。おどおどしたり、逃げ腰も禁止です。笑顔でしっかり相手をみましょう。
2.名前の部分はゆっくり、はっきりと
自己紹介のフレーズは、慣れていなかったり、緊張して話す方が多いようです。一方、自分の名前は、素早くサラッとつい言ってしまう。それでは一番大切な名前が印象に残りません。しっかり、ゆっくりと自分の名前を言いましょう。
3.先に名乗られたら、相手の名前を繰り返す
やはり名前を呼ばれるとうれしいものです。相手が先に名乗ってくれていたならば、 ”Hi John. Nice to meet you. I’m 名前” といいましょう。相手に興味があることを示すことができます。
1.Please call me ニックネーム
名前だけ述べると、相手にどう呼ばれたいかを伝えることができません。日本であれば○○さんというのが当たり前ですが、欧米では概してMr.XX やMs.XX はビジネス的で固い印象があります。もちろん仕事の場合はそれで問題ないですが、もしそうでない時はPlease call me Riko のようにニックネームや下の名前など呼ばれたい呼称をここで相手に伝えましょう。
*博士や教授などは、それに誇りを持っている方もいらっしゃるので、Professor XX やDoctor XXとまずは呼びかけるようにしましょう。
2.I’m 自分がしていること、自分の職業など
自分が何をしている人か、あるいは人の家にパーティーなどで呼ばれている際にはそのパーティーの開催者とどのような関係があるかなどを明確にして、相手との関連性を探ります。
♥I’m a student studying 学問名 at 学校名 Studentだけだと何をしているのか分からないので、さらに簡単に何を学んでいるのかを明確にします。自己紹介であまり詳細な説明は必要ありません。
♥I work for 会社名や業種名 and 動詞 例えばI work for a publishing company and edit magazines.日本だと会社名だけで終わってしまいますが、何をしているかも簡単に述べましょう。会社名をあまり出したく時は、I work in 業界名business.ということができます。
♥I’m interested in 興味を持っていること 状況と相手に合わせて、映画や本、趣味などを伝えます。My hobby is○○はあまり使いません。『興味を持っています』で相手がどう出るか様子を見ましょう。もちろん趣味の集まりなどで出会った場合は、I love ○○やI’m into ○○など大好きなものを伝えて共感を求めることもできます。
3.How about you ?
必ず相手にも話を差し向けましょう。人の家などで出会った場合は、I know Mary from school. She’s my English teacher. How about you ? など相手の関係を探って、共通の知人という話題で少し話すことができます。もしイベントだったら自分が来た理由、I am looking forward to the seminar. How about you ?など、なるべく共通の話題を探してみましょう。
ほんのちょっと注意するだけで、人に与える自分の印象は変わります。ああ、あのおとなしい東洋人ではなくて、あの良い感じの日本人の人ね!と覚えてもらえるようにしたいですね。
Good Luck!